ブラックロック:中国本土株は「フロス状態」、香港H株選好

世界最大の資産運用会社である米ブラックロ ックは、香港に上場している中国本土企業の株式の方が本土上場株より も有望だとの見方を明らかにした。世界の主要市場を上回る上昇を示し てきた中国本土市場には過熱感が見られるという。

ブラックロックは割安なH株(香港上場の本土株)、特に中小型株 を選好している。同社は8日に電子メールで配布したリポートで、本土 の人民元建てA株は「フロス(小さな泡)状態」だと思われるとし、中 国の内需と構造改革の恩恵を受ける銘柄への投資に勝機があるだろうと 指摘した。A株はこの1年で2倍余りに上昇し、2008年以来の高値に達 した。

中国本土の相場上昇が香港に波及したことでハンセン中国企業株 (H株)指数も7年ぶりの高値を付けたが、本土上場銘柄のバリュエー ション(株価評価)は現在、重複上場先の香港に比べて40%割高な水準 にある。上海・香港証券取引所の接続プログラムが開始された昨年11月 半ばには2%割高な程度にとどまっていた。

ジャン・ボアバン氏らブラックロックのアナリストはリポートで、 「当社は一部の銀行や不動産開発、公益、新エネルギー企業のH株に価 値を見いだしている」と説明。「現在は持ち株を長期保有する市場では ない。セクターと個別銘柄の急速なローテーションの市場だ。中国が経 済構造調整を進めていることから、消費の伸びが国内総生産(GDP) 成長率を上回る公算が大きい」と分析した。

原題:BlackRock Favors China H Shares as Local Stocks Become ‘Frothy’(抜粋)

--取材協力:Gabrielle Coppola.

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