米国株:S&P500種が2カ月ぶり安値、航空株や半導体に売り

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8日の米株式市場ではS&P500種株価指数 が2カ月ぶりの安値。航空株や半導体銘柄が売られた。米国の利上げ時 期やギリシャ債務協議の行方に注目が集まっている。

旅客機の輸送能力の伸びに対する懸念から航空株が安い。インテル など半導体株は6営業日連続で下げた。eベイも下落。オンライン決済 サービス部門ペイパルが2015年のフリーキャッシュフロー見通しを下方 修正したことが嫌気された。ウィン・リゾーツも大きく下げ、選択的消 費株を押し下げた。一方、特殊包装材メーカーのシールド・エアは上 昇。ジェフリーズが10億ドルを超える自社株買いの可能性を指摘したこ とが買いを誘った。

S&P500種株価指数は前営業日比0.7%安の2079.28で終了。4月 7日以来の安値となり、100日移動平均を下回った。ダウ工業株30種平 均は82.91ドル(0.5%)下げて17766.55ドルで終えた。

コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏(ロンドン 在勤)は「投資家は成長の加速を望んでおり、なお利上げ時期を探ろう としているが、少なくとも3カ月先の話だ」と指摘。「株式相場は最近 までかなり堅調に推移してきたため、リスクを少し外し、様子見の動き になっている」と述べた。

今週発表される消費者マインド指数と小売売上高は、ともに景気回 復を示唆すると予想されている。

ギリシャ

ギリシャと債権団の協議にも注目が集まっている。主要7カ国(G 7)首脳はギリシャのチプラス首相に対し、行き詰まりを打開し、経済 的な悪影響が拡大するリスクを回避するよう求めた。

ニューヨーク連銀がまとめた月間調査によると、消費者の1年後の インフレ期待値は5月に上昇した。金融政策当局者らは物価上昇圧力が 高まりつつある兆候を探している。

過去12回の金融引き締めを振り返ると、引き締め開始後の四半期に 株価収益率(PER)は平均7.2%縮小した。米経済が好景気とはまだ いえない状況で米金融当局が利上げを準備する今回のサイクルでは、こ れは懸念すべき新たな問題だ。

アナリストは今年の米企業利益が1.4%増にとどまると予想。米当 局が年内に利上げに動いた場合、引き締めサイクルのスタート地点とし ては1980年以降で最も低い増益率となる。

「調整は不可避」

ナショナル・アライアンス・キャピタル・マーケッツの国際債券責 任者を務めるアンドルー・ブレナー氏は、「引き締め後の6カ月間、株 価が堅調に推移してきたことは知られているが、米金融当局は事実上の ゼロ金利をこれほど長く維持したことはない。株価が調整を迎えるのは 不可避だ」と語った。

S&P500種の10セクターのうち9セクターが下げた。テクノロジ ーや工業株の下げが目立った。一方、通信サービス株は上昇した。前週 末に下げたベライゾン・コミュニケーションズは0.4%高。

原題:U.S. Stocks Fall as Investors Weigh Greek Talks, Timing on Rates(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.

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