債券投資家が懸念すべき50兆円の理由-外貨準備減で変動拡大

債券投資家には4000億ドル(約50兆円)相当 の懸念すべき理由がある。ブルームバーグのデータによれば、昨年8月 に過去最高の12兆ドルに達した世界の外貨準備高がこれだけ減った。

外貨準備高の減少は債券市場におけるボラティリティ(変動性)を 引き起こす1つの要因となり得る。欧州のデフレ懸念後退と米連邦公開 市場委員会(FOMC)での利上げが迫っているとの観測などから、先 週の債券市場ではボラティリティが拡大した。

カナダのモントリオールに本社を置くパビリオン・グローバル・マ ーケッツのストラテジストらは「外貨準備減少、利回り上昇」と題した 4日の顧客向けリポートで、外貨準備高減少に伴い各国の債券に再投資 する資金が減っていると指摘。債券市場の主要な支えの1つがなくなり つつあるとしている。

ピエール・ラポワント氏率いるパビリオンのチームは、欧州中央銀 行(ECB)が開発した市場のストレス指数とドイツ10年物国債の変動 に基づき、歴史的に外貨準備高の減少期は債券ボラティリティ拡大と一 致すると分析。また、欧州債市場からの最近の資金流出が中国外貨準備 高の月次ベースの減少と相関関係にあることが分かったとし、新興市場 の欧州債離れが「統計が精彩を欠き、ギリシャの混乱が続いていること と矛盾するような独国債利回りの動きを説明する可能性がある」とコメ ントした。中国の外貨準備高は昨年6月に付けたピークの4兆ドルから 3兆7000億ドルに減少している。

原題:400 Billion Reasons Why Ebbing Currency Reserves Threaten Bonds(抜粋)

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