米シェールオイルブームが急減速へ-OPECは減産拒否

米国を世界最大の燃料輸出国に変え、ガソリ ン小売価格の1ガロン=3ドルへの値下がりをもたらしたシェールオイ ルブームが急速にしぼみつつある。

米エネルギー情報局(EIA)の推計によれば、ノースダコタ州バ ッケンやテキサス州イーグルフォードなどのシェール層の原油生産は今 月、1.3%減少し日量558万バレルとなる見通しだ。EIAの8日の発表 によれば、産油量は7月にさらに落ち込み同549万バレルになると予想 されている。

石油輸出国機構(OPEC)が減産を拒む中、米国産シェールオイ ルは世界の供給過剰を緩和し需給を再び均衡させるという圧力にさらさ れている。昨年の原油価格下落を受け、シェールオイル生産で米最大手 のEOGリソーシズやヘッジファンド運用者のアンドルー・ホール氏、 英スタンダードチャータードなどの銀行も米国の原油生産が減少すると 予測している。

エネルギーコンサルタント会社WTRGエコノミクスのジェーム ズ・ウィリアムズ社長は8日、アーカンソー州からの電話インタビュー で「リグ(掘削装置)稼働数が今年に入って57%減少しているため生産 は落ち込むはずだ」と指摘。「ただ、それに反して、今も利用されてい るリグは効率性が高く、掘削地域は他地域より生産量が多い。従って、 それが生産の減少を遅らせており、正確にいつ生産が落ち込むのかとい う点について市場関係者は神経質になっている」と述べた。

米国の掘削会社が供給抑制に向けて十分な数のリグの稼働を停止し たとの観測が広がる中、原油先物価格は3月18日以降、約30%上昇して いる。

原題:America’s Shale Oil Boom Grinding to Halt as U.S. Forecasts Drop(抜粋)

--取材協力:Dan Murtaugh.

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