米国債:上昇、利回りに投資妙味-バークレイズが買い助言

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8日の米国債は上昇。年初来の高水準に上昇 した利回りが買い手を集めた。

投資家は5日発表の雇用統計で示された予想以上の雇用増は米金融 当局による早期の利上げにつながるとの臆測を見直した。ブルームバー グのデータによれば、マネーマーケットのトレーダーの間で9月の初回 利上げを見込む確率は52%。5日は54%だった。バークレイズと野村ホ ールディングスはいずれも米国債利回りは魅力的だと述べた。

ノバスコシア銀行の金利ストラテジスト、ガイ・ヘーゼルマン氏は 「当局は利上げに必要な兆候を十分つかんでいる」と述べた上で、しか し「市場参加者は当局が利上げを遅らせるとまだ考えているのだろう」 と続けた。

先週の雇用統計を手掛かりに10年債は2月2日以来の大幅安を記録 した。経済データを背景に利上げ観測は強まっているが、トレーダーの 間では下げが行き過ぎたともみられている。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(b p、1 b p=0.01%)低下の2.38%。同年債価格(表面利率2.125%、 償還期限2025年5月)は7/32上げて97 23/32。

次回雇用統計まで様子見

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「9月に当局が利上げをするかどうか。決定的な材 料となる新たな雇用統計の発表まで数週間は様子見だ」と述べた。

先週の売りを受けて、バークレイズと野村のストラテジストは利回 りが投資妙味を押し上げたとして、10年債の買いを助言した。

今週は米財務省が3年債から30年債まで580億ドル規模の入札を実 施する。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ジョン・ブリッ グス氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は「この利回り水準は 買い手を集めるだろう」と述べ、「利回り水準が今以上に上昇し、入札 も良好であれば投資家も若干の信頼感を得る」と述べ、「個人的にも何 か購入するかもしれない」と続けた。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は5日、労働 市場の改善が一層 進んだ場合、金融当局が年内に利上げを開始する可能 性はなお高いと の認識を示した。ただ、雇用の見通しは不透明感が増し ているとも指 摘した。

原題:Treasuries Rally After Weekly Drop as Barclays, Nomura Say Buy(抜粋)

--取材協力:Eshe Nelson.

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