NY外為:ユーロが反発-欧州債売り再開で利回り上昇

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8日のニューヨーク外国為替市場ではユーロ が反発。対ドルで3週間ぶり高値となった。欧州債売りの再開で利回り が上昇しユーロの魅力が高まったことから、3営業日ぶりに上昇した。

ユーロは主要通貨の大半に対して値上がり。ドイツ債の利回りが上 昇し、米国債との利回り格差が縮小した。ドルは対ユーロで値下がり。 予想を上回る5月の雇用統計に反応した5日の上昇分を失った。

RBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)の為 替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は「ユーロは 下落分の一部を取り戻した」とし、「5日の雇用統計を受けてドルが広 く買われたため、ユーロを売り持ちにしている投資家は利回りの上昇を 手掛かりにポジションを解消しやすい水準にあった可能性がある。ただ ユーロのショートはまだロングより多い」と分析した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前週末 比1.6%高の1ユーロ=1.1291ドル。対円では0.7%上げて1ユーロ =140円57銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ ドル・スポット指数は1%下げた。

ドイツ国債

米10年債利回りの独10年債利回りに対する上乗せ幅は1.50ポイント と、2月以降ではほぼ最小。

ドイツ国債の利回りはこの日上昇。同利回りは先週、ユーロ圏での 景気回復の兆しや欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が市場はボラテ ィリティが高くなった局面に順応する必要があると発言したことなどを 手掛かりに、週ベースでは1998年以降で最大の上昇となった。

一方で、先週利回りが年初来の高水準を付けた米国債相場は値固め の展開となった。

アマハースト・ピアポント・セキュリティーズの為替ストラテジス ト、ロバート・シンチ氏(ニューヨーク在勤)は「きょうは利回り格差 の話が若干聞かれた。米国債利回りがやや下げ、独国債利回りはやや上 昇した」とし、「恐らくショートポジションがやや行き過ぎだったこと も背景にあるだろう」と加えた。

ECBが大規模な量的緩和を継続する一方で米国では利上げが見込 まれている。こうした状況が過去1年間の大半においてドルの支援材料 になっている。

ブルームバーグ相関加重指数によると、ドルは過去1年間に18%上 昇と、先進10カ国の中で最高のパフォーマンス。ユーロは同期間 に4.2%下げた。

ドルの動き

フランスの当局者は8日、記者団に対し、オバマ大統領が強いドル は問題だと発言したと述べた。これに反応してドルは下落した。この当 局者によればオバマ大統領は、主要7カ国(G7)首脳らに対し、ギリ シャなどの地政学的リスクが金融市場のボラティリティ(変動性)を高 め、金利や為替相場に影響していると語った。この文脈で強いドルは問 題だとオバマ大統領が発言したという。

オバマ大統領は記者会見で、「私はそのようなことは言っていな い」と述べ、仏当局者の発言を否定した。

原題:Euro Gains as Renewed Bond Selloff Narrows Yield Gap to U.S.(抜粋)

--取材協力:David Goodman.

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