バーゼル委員会、銀行資本規制の見直しへ-金利変動リスクで

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銀行の保有資本に対する世界的な規制が、金 利変動に対応するために強化される可能性が高まってきた。現行基準で はリスクに完全に対応できないかもしれないとの懸念が、金融当局の間 で広がっている。

米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など世 界の銀行監督当局を束ねるバーゼル銀行監督委員会は、金利リスクに関 する現行規制の抜本的見直しなどを提案。その対象には金利変動によっ て受ける衝撃に対する銀行の回復力の測定方法や、発生し得る損失をカ バーするために引き当てる資本額に関する基準が含まれる。

同委は8日に「現在の異例の低金利環境に鑑みて、見直しは多くの 地域で極めて重要だ」との文書をウェブサイトに掲載。「金利変動によ る影響で発生し得る損失をカバーできるよう、銀行が適切な資本を確保 する」ようにしたいと説明した。

同委はこの日公表した新規制案で銀行勘定の強化に向けた2つの選 択肢を提示した。9月11日までに同案に関する意見を募る。

1つ目の選択肢は現行の監督機関主導のアプローチを強化する案 で、銀行に開示を求める情報量の拡大を盛り込んだ。2つ目の選択肢は 現行の規制をより抜本的に見直し、バーゼル委が中心となって設定する 最低資本要件に切り替える内容。

同委は今回の見直しについて、銀行が資本規制の違いを利用して銀 行勘定とトレーディング勘定との間で資産を意図的に移転する動機を排 除するために必要だと指摘した。

2つの選択肢が提示されたことは、現行の規制をどこまで強化する かをめぐる欧州と米国の意見の溝を浮き彫りにしている。欧州の多くの 国は、リスク測定と必要資本の規模に関する国際基準の強化を進めるこ とに積極的だが、米国側は現行のアプローチに近い基準を維持したい考 え。

原題:Banks Face Basel Push to Prepare for Interest-Rate Changes (3)(抜粋)

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