初代CFO伊庭氏:ソニーに課題質す、平井氏報酬返上も-4度目書簡

ソニー初代最高財務責任者(CFO)の伊庭 保氏(79)が取締役会と役員宛ての経営課題をめぐる質問案を作成し た。株主としての質問としており、株主総会を23日に開くソニーに送付 して対応を求める。

ブルームバーグが入手した7日付の質問案は8項目。企業価値が損 なわれる中で取締役・経営陣の再選指名には十分な説明が必要としてい る。また前年度と同水準の報酬ならば納得は得られず、特に代表執行役 は多くを自主的に返上すべきと平井一夫社長らに呼び掛けた。伊庭氏は 8日発売の週刊ダイヤモンドにもこの内容を寄稿している。

1月と4月に伊庭氏はエレクトロニクス事業再生の施策をソニーに 提言、6月には同事業再生を願う意見書を作成しており、今回は4度目 の書簡。1日から上場会社に適用された企業統治の原則を示すコーポレ ートガバナンス・コードに沿って質問は作成されており、総会以外の場 を含めてソニーに対応方針を求めている。

伊庭氏はソニーへの質問について、取締役会と経営陣に向けて「11 日か12日に発信」とブルームバーグに電子メールで回答した。質問案の 冒頭には「ソニーを心から愛するゆえの止むに止まれぬ思いから、生ま れたもの」「ソニーの企業価値の毀損は著しく、抜本的対応が必要であ ることを分かっていただきたい」などと記している。

平井社長は2月、新3カ年計画の成長けん引役としてスマートフォ ンのカメラに使われるイメージセンサー、プレイステーション(PS) ゲーム、映画、音楽の4事業を挙げた。テレビやデジタルカメラなど民 生エレキ事業は外された。伊庭氏はかつてソニーの成長をけん引したこ の事業の改革を促すことを続けている。

ソニー広報担当のジョージ・ボイド氏は、伊庭氏の質問案について コメントを避けた。

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