米株:利上げ始まるとPERは縮小する傾向-新たな不安材料に

米金融当局の利上げを免れて米株式相場がこ れほど長期にわたって上昇を続けた例は過去にない。歴史の経験に照ら すと、利上げが始まっても米株のバリュエーション(株価評価)の上昇 が続くと見込むのは、過大な要求というものだ。

米ゴールドマン・サックス・グループとブルームバーグがまとめた データによれば、S&P500種株価指数の株価収益率(PER)は過去 最高から程遠いが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げ開始を 決めた後にPERは拡大したためしがない。過去12回の金融引き締めサ イクルが開始された後の四半期のPERは平均7.2%縮小した。

米経済が好景気とはまだいえない中で、米金融当局が利上げを準備 する状況で、これは懸念すべき新たな問題だ。来年1月よりも前に金融 当局が利上げに動けば、米企業利益が1.4%増にとどまるとアナリスト が予想する年に政策金利の引き上げに踏み切ることになる。1.4%とい う増益率は1980年以降の引き締めサイクルのスタート地点としては最も 低い伸びだ。

ニューヨーク州パーチェスに拠点を置くアルパイン・ファンズで42 億ドル(約5260億円)相当の管理運用に携わるファンドマネジャー、マ ーク・スペルマン氏は電話取材に対し、「PERの拡大を期待すること はできない」と指摘。「これは必ずしも終えんの前兆、あるいは弱気相 場が到来しつつあることを意味するわけではないが、株式相場の上値を 抑える」との見方を示した。

原題:U.S. Stocks on Wrong Side of History With Rate Increase in Sight(抜粋)

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