中国の金利自由化、困難はこれから-中銀だけでは解決できず

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は10 年余りにわたり市場を基盤とする金利制度改革を推し進めてきた。ほぼ 成し遂げたものの、難しいのは最後の仕上げだ。

翌日物銀行間金利から長期の銀行融資金利に至るまでもはや規制は なくなった。人民銀が定める預金基準金利の1.5倍を超えて市中銀行が 預金金利を設定できない規定も、年内に撤廃する方針を周総裁自身が示 している。

周総裁の就任は2002年。米国では連邦準備制度理事会(FRB)議 長がまだアラン・グリーンスパン氏だった時代だ。金利と資金動向の大 半を人民銀が決めていた当時とは様変わりした。だがソシエテ・ジェネ ラルの中国担当エコノミスト、姚煒氏(パリ在勤)は「周総裁の金利自 由化の取り組みは終わりに近づいているが、終盤の初めというだけであ り、終わりそのものではない」と指摘する。

JPモルガン・チェースのアジア地域市場調査担当バイスプレジデ ント顧穎氏(香港在勤)は、「市場参加者が金利水準に敏感にならなけ ればならないことが金利自由化の要諦だが、国有企業も地方政府もまだ それほど敏感ではなく、これは人民銀が単独で解決できる問題ではな い」と述べる。顧氏はかつて人民銀で働いていた。

中国社会科学院の張斌エコノミスト氏は「金利自由化を進めること は、本土の市場に基づく金融システムを育むことに寄与し、人民元の資 本勘定自由化に貢献し得る。だが中国は資本勘定の完全自由化の用意が 本当にできているだろうか。人民元レートが自由化されていないことな どから、その答えは『ノー』だろう」と話している。

原題:PBOC’s Job Nearly Done on Freeing Up Rates; Now the Hard Part(抜粋)

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