ギリシャと債権者のいたちごっこ続く恐れ-第3次支援必要か

ギリシャと債権者のいたちごっこにいら立つ 向きは慣れるしかない。

ギリシャのチプラス首相が、実行されていない72億ユーロ(約1兆 円)の救済融資を仮に確保できても、すぐまた新たな資金注入が必要に なることがその理由だ。

約5カ月続いた塹壕(ざんごう)戦が終わっても、新たな戦いが続 いてまた起きるだろう。ノムラ・インターナショナルのレフテリス・フ ァルマキス、ディミトリス・ドラコプロス両アナリストは、窮地に追い 込まれたギリシャは約300億ユーロの第3次支援が必要だと指摘する。 チプラス首相は、いかなる支援の枠組みも過去の政権ではなく現政権の 条件に基づく必要があると主張している。

欧州改革センター(CER)のサイモン・ティルフォード副所長は 「現段階で望みがありそうな合意内容はどれも十分でなく、決着しない 可能性が高い」と分析。「同じことが繰り返される恐れがある」との見 方を示した。

ギリシャ問題の現在の焦点は6月末に失効する第2次支援の最終実 行分の供与だ。しかしその額は、欧州中央銀行(ECB)が保有するギ リシャ国債の7、8月の償還に必要な額と同程度にとどまる。

ギリシャが8月まで辛うじてやりくりできたとしても、その後来年 末までに少なくとも250億ユーロの資金不足に陥る見通しであり、リセ ッション(景気後退)の深刻化や税収減に伴い、その額はさらに膨らむ 可能性がある。こうした状況がギリシャのデフォルト(債務不履行)回 避を目指す政策担当者を窮地に追い込んでいる。

原題:If You Think Greece’s Crisis Will End Any Time Soon, Think Again(抜粋)

--取材協力:Vassilis Karamanis、Alan Crawford、Eleni Chrepa.

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