中国:5月の輸出、3カ月連続で減少-追加緩和の必要性示唆

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中国の5月の輸出は3カ月続けて前年同月比 で減少し、輸入は3カ月ぶりの大幅な落ち込みを記録した。国内経済の 不振で金融政策による追加支援の必要性が浮き彫りになった。

税関総署が8日発表した5月の輸出は人民元ベースで前年同月 比2.8%減少。輸入は同18.1%減。この結果、貿易黒字は3668億元(約 7兆4100億円)となった。米国の需要に支えられ、輸出の大幅減少は避 けられた。

投資の伸びが減速している上に貿易も低調で、李克強首相が掲げる 7%前後という今年の成長率目標の達成に黄信号が灯っている。

野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、趙揚氏(香 港在勤)は「5月の輸入が予想よりも大幅に減少したことが懸念材料 だ。これは内需回復が不透明であることを示唆している。内需を支える ため金融政策は引き続き緩和されるだろう」と述べた。

税関総署によると、5月の輸出はドルベースでは前年同月比2.5% 減、輸入は同17.6%減。貿易黒字は594億9000万ドル(約7兆4600億 円)だった。対米輸出が全体に占める割合は18.8%と、2010年8月以来 の大きさとなった。対欧州連合(EU)は15.1%だった。

スタンダードチャータードの中国担当チーフエコノミスト丁爽氏 (香港在勤)は、国際商品の「価格要因を除いても、輸入減少は内需の 弱さを示す」と指摘。一方で輸出については、欧州の良好なセンチメン トと「米国の景気回復を背景に、若干拡大する」と予想した。

原題:China’s Exports Decline for a Third Month in Drag on Growth (2)(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Nicholas Wadhams、Xin Zhou.

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