ヘッジファンド、中国より日本選好-京セラやコカウエスト注目

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世界の主要市場を上回る中国株の上昇がメデ ィアの見出しを飾る中、アジアに重点投資する大手ヘッジファンドの一 部は中国よりさらに東に利益を求めている。

ハッチン・ヒルやインダス・キャピタル・パートナーズ、オアシ ス・マネジメント(香港)などのヘッジファンドは、日本の電力会社や 食品・飲料メーカー、半導体部品メーカーなどへの投資に勝算があると の見方を示している。

安倍晋三首相がコーポレートガバナンス(企業統治)の改善に取り 組んでいることを受け、ヘッジファンドは日本株市場を選好。一方、主 要株価指数がこの1年で約150%上昇したことで、中国株はバブルの領 域に入りつつあるとの懸念が高まっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのアジア太平洋地 域ファイナンシングセールス責任者、ベン・ウィリアムズ氏(香港在 勤)は「持続的な政治決断と株主価値の重視は、日本全体に真の変化を もたらす」と指摘。「グローバルな投資家は日本への好意的な見方を強 めており、日本企業は真の企業改革という点で中国企業より幾分先んじ ている」と述べた。

先週香港で開催されたヘッジファンド業界の年次会合、ソーン・カ ンファレンスに出席した運用担当者の間からは、京セラやコカ・コーラ ウエストなどの株価が過小評価されており、今後値上がりが見込めると の声が聞かれた。

株価2倍予想も

インダス・キャピタルのパートナー、イーサン・デバイン氏(ニュ ーヨーク在勤)は、コカ・コーラウエスト経営陣には1株当たり配当額 を日本の同業界平均の60円に沿った水準に引き上げる余地があると指摘 した。これは、コカ・コーラウエストの2014年分の配当41円を46%上回 る。同氏は「どの利回り推定も、同社株価が倍になる可能性を示してい る」と述べた。

オアシスのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は、京セ ラ株が90%値上がりする可能性があると語った。カンファレンスに出席 したヘッジファンド運用会社13社は、中国関連の投資構想より日本の個 別銘柄を多く挙げていた。

アジア・リサーチ・アンド・キャピタル・マネジメントの創業者、 アルプ・アーシル氏は北海道電力や関西電力などの株価が60%超上昇す る可能性を指摘。電気料金引き上げや原子力発電所の再稼働が黒字化を 促すとの見方を示した。

原題:Hedge Funds Seek Returns in Japan as China Bubble Concerns Mount(抜粋)

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