MSCI指数:中国株採用なら多様性低下も-アジア株に偏り

中国本土株がMSCI新興市場指数に組み入 れられた場合、同指数に占めるアジア株の割合は一段と上昇する。投資 家にとって、エクスポージャーが偏るリスクが生じる恐れがある。

過去5年、アジア株のパフォーマンスがブラジルやロシア株などを 上回った結果、MSCI新興市場指数におけるアジア株のウエート は69%に上昇し、少なくとも1995年以来の高水準に達している。香港に 上場する中国本土株(H株)は韓国と台湾株を合わせると、23カ国・地 域で構成されるMSCI新興市場指数の半分強を占めている。同指数の 規模は約1兆7000億ドル(約213兆6200億円)に上り、世界のファンド が運用の際の基準としている。

MSCIは9日、新興市場指数に中国株を加えるかどうかを判断す る。組み入れが決まった場合、中国本土株には数十億ドルが流れ込む可 能性がある歴史的な転換点となる。中国株が組み入れられれば、新興市 場の実勢がより良く反映される一方、同指数に歩調を合わせる投資家に とっては、保有資産が1つの地域に過剰に偏ってしまうリスクが生じ る。

シュローダー・インベストメント・マネジメントの新興市場株責任 者、アラン・コンウェイ氏(ロンドン在勤)は電話取材に対し、「多様 性が失われてきている」と分析。「新興市場指数の利点の1つとして、 多くの国が対象になっている点が挙げられる。これで投資家は多様性を 享受し、適切なリスクコントロールが可能になっている。一方に偏れば 偏るほど、そうした利点も小さくなる。それが問題だ」と述べた。

原題:China Entry to MSCI Poses Risks for Investors Seeking Diversity(抜粋)

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