ドル高で海外投資家が敬遠-米高級住宅ブーム、熱気薄れる

米フロリダ州マイアミのブリッケルシティー センターのマンション販売拠点には昨年、毎日100人以上が訪れてい た。10億ドル(約1240億円)規模にプロジェクトに購入希望者が殺到し ていた。

だが今訪れる人の数はかつて約4分の1にとどまる。コンドミニア ムやホテル、オフィス、ショッピングセンターから成るこの複合施設を 開発しているのは香港の不動産開発会社スワイヤ・プロパティーズ(太 古地産)だ。同社の米部門社長スティーブン・オーウェンズ氏は、来訪 者は物件に飛び付く代わりに「きちんとした質問をしてくる」と話す。 「2年前に聞かれたのは、契約書の『どこにサインすればいいの』だっ た」という。

マイアミ市街地の高級マンションブームは、購入代金の半分を前金 で支払う用意のある中南米と欧州からの買い手がけん引してきたが、1 年に及ぶドル高の打撃を受けている。購買力低下と相場上昇で海外投資 家が購入を手控えるようになっており、市場の熱が冷めつつある。

不動産開発各社はプロジェクトの先送り、頭金要件の引き下げ、売 り込み先として米国人に軸足を移すことで対応している。

プロパティ・マーケッツ・グループの創業者でプリンシパルのケビ ン・マローニー氏は「ここ1年のドル相場には非常に大きな変化があっ た。文字通り全ての海外投資家を市場から一掃してしまった」と述べた 上で、「買い手は誰だ」と自問する不動産関係者は国内の見込み客に一 段と力を注いでいると説明する。同社が開発中の57階建てのビルのロビ ーにはサメの水槽が展示される予定だ。

原題:Miami’s Hot Condo Market Chills as Dollar Derails Foreign Buyers(抜粋)

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