ギリシャ、IMF支払い先延ばしで破綻と離脱のリスク上昇か

ギリシャのチプラス首相は救済資金を受け取 るために債権者が求める緊縮策を受け入れるよりも、国際通貨基金( IMF)への支払いを先送りするというあまり前例のない道を選んだ。

チプラス首相は4日夜の電話会談でドイツのメルケル首相とフラン スのオランド大統領に、IMFとユーロ圏諸国が今週準備した緊縮案を 合意の土台にはできないと伝えた。ギリシャの当局者が匿名を条件に述 べた。

ギリシャは4日夕方、翌日が期限の3億ユーロ(約420億円)の返 済を先送りし、6月中の他の3回分と合わせて月末に支払うと伝えた。 一括支払いはIMFの規則で認められているものの、通常のやり方では ない。4カ月に及ぶ債権者側との交渉が決裂する可能性をギリシャが想 定しているのではないかとの懸念が高まる。

ニューヨーク大学スターン経営大学院のニコラス・エコノミデス教 授(経済学)は、「IMFへの返済先延ばしは対立激化を意味する」と 指摘。「これによりギリシャの財政破綻とユーロ離脱のリスクは増大す る」と述べた。

チプラス首相はアテネ時間午後6時から議会で演説する。

ギリシャ財務省は「ギリシャと欧州がともに切に必要としている合 意と解決のためには債権者側が直ちに、ギリシャの成長と国民感情を改 善させる一段と現実的な案に歩み寄ることが必要だ」との声明を出し た。

原題:Tsipras Raises Stakes in Greek Showdown as IMF Payment Deferred(抜粋)

--取材協力:Andrew Mayeda、Paul Tugwell.

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