【個別銘柄】電通や旭化成が下落、会話ロボのタカラトミ買い

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5日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

電通(4324):前日比3%安の6180円。SMBC日興証券は4日、 投資判断を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」に下げた。 海外事業の加速、東京オリンピック関連事業の顕在化などで業績は好調 を維持するとみるが、同証予想PERは23.3倍とおおむね同業並 み、7000円とする目標株価までの上昇余地も11.3%とセクター中央値並 みで、業績好調は株価に織り込まれつつあると判断した。マッコーリー 証券も、判断を「アウトパフォーム」から「中立」に下げた。

住友ゴム工業(5110):1.8%安の2101円。米グッドイヤー社との アライアンス契約、合弁事業を解消すると4日に発表。北米、欧州ジョ イントベンチャーの業績は当初期待に届かず、技術交流や共同開発メリ ットも希薄化したとみるほか、アライアンス対象外の新興国事業を拡大 するため、両社間で合意した。JPモルガン証券は、北米事業の自由度 は向上するが、市場規模の面で大きい北米市販用タイヤの商標使用権が 獲得できなかったことはやや物足りない指摘。営業利益段階では新興国 市場の競争激化に伴うマージン圧力が強まる、との認識を示した。

タカラトミー(7867):4.4%高の707円。NTTドコモ(9437)と 共同開発したクラウド型おはなしロボット「OHaNAS(オハナ ス)」を10月1日に発売する。人とロボットが自然な会話を楽しめるド コモ開発のプラットフォームを採用。オハナスは軽度の疑問に答え、ニ ュースなどリアルタイム情報も提供、ジョークも飛ばす。希望小売価格 は1万9800円。リリースは4日午前に発表されたが、主要メディアが5 日付で報じ、話題化を見込む買いが入った。

積水ハウス(1928):1.7%安の2055円。2-4月期(第1四半 期)の連結営業利益は前年同期比31%減の250億円だった、と4日に発 表。前期受注が低調だった戸建住宅の売り上げが減少、リフォーム事業 も消費税増税前の駆け込み需要の反動減の影響を受けた。

ファミリーマート(8028):2.8%高の5560円。大和証券は4日、 投資判断を「4(アンダーパフォーム)」から「3(中立)」に上げ た。大量出店を改め、収益性改善と質の向上に取り組む方針で、従来に 比べ業績回復の確度が高まったと判断。ユニーグループ・ホールディン グス(8270)との経営統合交渉の進捗(しんちょく)にも注目するとし た。ユニーGHは1.6%高の712円。

旭化成(3407):2.4%安の1074.5円。SMBC日興証券は投資判 断を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」、目標株価を1380 円から1200円に下げた。中国でのアクリロニトリルの供給圧力増による 需給緩和やマージン縮小のほか、主力医薬品の特許切れなどを踏まえ、 今期、来期ともに業績の踊り場が続くとみている。16年3月期営業利益 予想を従来の1820億円から前期比1.3%増の1600億円、17年3月期 を1900億円から1640億円に減額した。

JR東日本(9020):2.5%高の1万1315円。ジェフリーズ証券は 4日、投資判断を新規に「買い」とした。国内の景気改善や観光客の増 加、不動産需要回復の恩恵を受けやすいビジネスモデルを評価。16年3 月期営業利益は会社計画の4450億円を上回る前期比6%増の4520億円、 来期は4586億円と予想した。目標株価は1万3700円。

 東京急行電鉄(9005):2.4%高の824円。バークレイズ証券は4 日、投資判断「オーバーウエート」を継続、目標株価を870円から920円 に上げた。16年3月期の減益計画は株価に織り込まれる一方、不動産賃 貸住宅事業の投資循環型事業モデルによる純利益、株主資本利益率 (ROE)の引き上げ余地があると指摘。柔軟な自社株買いの実施余力 も評価している。同証による16年3月期営業利益予想は会社計画の650 億円を上回る662億円、来期は749億円。

イビデン(4062):3.4%安の2253円。SMBC日興証券は4日、 投資判断を「2(中立)」から「3(アンダーパフォーム)」に下げ た。新たな目標株価は1900円。タブレットのマイナス成長でプリント基 板(PCB)市場の需給が悪化し、マレーシア第2棟のフル稼働、今後 の収益化には当分時間がかかると予想。電子部品事業の成長も望めず、 円安局面でも株主資本利益率(ROE)が資本コストの7.5%を下回る 状況が続くとみている。

クミアイ化学工業(4996):5.6%安の1070円。4日に発表した14 年11月-15年4月期(上期)の連結営業利益は、海外での除草剤販売の 好調などで前年同期比8.5%増の35億3400万円となったが、従来計画 の37億円から下振れた。すでに上回る前期比29%増の34億円とする15 年10月期計画も据え置き、下期業績に対する慎重な見方が広がった。

スズキ(7269):1.9%安の4344.5円。JPモルガン証券は4日、 投資判断を「オーバーウェート」から「中立」に下げた。インド四輪事 業の成長期待などを見越し、株価はほぼ全て期待値を織り込んだと判 断。国内軽自動車や東南アジア事業は当面厳しい環境が継続すると し、16年3月期営業利益予想を2007億円から2003億円に減額。会社計画 は1900億円。

日本触媒(4114):4.1%高の1775円。SMBC日興証券は4日、 目標株価を1850円から1950円に上げた。高吸水性樹脂(SAP)をはじ めとした主要製品の販売好調を踏まえ、16年3月期営業利益予想を300 億円から前期比23%増の320億円(会社計画310億円)、来期を320億円 から355億円に増額。

ダブル・スコープ(6619):11%高の1234円。米国のA123システム 社(本社:マサチューセッツ州)との間で、リチウムイオンバッテリー 向けセパレータの供給契約を延長した、と4日に発表。今後3年半での 供給総額は3000万ドルを上回る見込み、としている。A123社は、中国大 手自動車部品の万向グループの完全子会社。

東洋インキSCホールディングス(4634):2.3%安の549円。 SMBC日興証券は4日、投資判断を「1(アウトパフォーム)」から 「2(中立)」に下げた。液晶パネルの生産堅調や原料安という外部環 境の好転を取り込み切れず、市場浸透が期待される電磁波シールドフィ ルムなど高機能製品の販売も盛り上がりを欠き、16年3月期、17年3月 期と業績の踊り場が続くとの見方に改めた。今期営業利益予想を220億 円から185億円(会社計画200億円)、来期を245億円から205億円に減 額。

オリコン(4800):1.6%高の323円。連結子会社のオリコンDサイ エンスが新事業の資産運用業務を開始した、と4日に発表。自社開発し た金融工学モデルから算出される売買シグナルを用い、国内上場株式を 対象とした運用を行う。

ブックオフコーポレーション(3313):1.9%高の902円。4日に発 表した5月の月次売上高は、「BOOKOFF」の既存店で前年同月比3.8%増 だった。ゴールデンウイークに実施したセールでコミックや単行本が伸 長、音楽・映像ソフト、ゲームも増収だった。主力のアパレルを中心 に、リユースの既存店売上高も同5.4%増。

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