スイス五つ星ホテルで一斉検挙かいくぐった男-FIFA汚職

チューリヒの「ボーオーラック・ホテル」に スイスの警察が乗り込み、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部を一網 打尽にしたのは、5月27日の現地時間午前6時のことだ。この五つ星ホ テルのレストランではその約1時間後、アレハンドロ・ブルザコ被告が 朝食を詰め込む姿があった。

同じく朝食を取っていたFIFAの幹部によれば、世界的なサッカ ー組織を震撼(しんかん)させることになる国際的な捜査網をかいくぐ ったことにブルザコ被告は気付いていないようだった。

スポーツマーケティング会社、トルネオス・イ・コンペテンシアス を率いるアルゼンチン国籍のブルザコ被告が、FIFAが関係する汚職 事件で起訴されたと、米司法省がこの日の昼までに発表することにな る。

ボーオーラック・ホテルのフロントや予約係が5月28日に電話取材 で語ったところでは、同日も一斉検挙が行われた27日も宿泊名簿にブル ザコ被告(50)の名前はなく、同氏の所在を知るすべが警察にはなかっ たかもしれない。

だが、ブルザコ被告はその朝、プライベートパークとチューリヒ 湖、さらにその向こうにアルプスを見渡すボーオーラック・ホテルのブ レックファーストルームで確かに食事をしていた。

国際刑事警察機構(ICPO)は3日、ブルザコ被告とFIFAの 幹部らを贈収賄などで国際手配した。トルネオス・イ・コンペテンシア スは先週の発表文で、FIFA汚職事件への同社とブルザコ被告の関与 を否定した。

原題:The Man Who Got Away Ate Breakfast as Police Raided FIFA Hotel(抜粋)

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