ギリシャ、5日のIMF返済先延ばし-今月分の支払い一本化へ

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支援確保に向け瀬戸際外交を繰り広げてきた ギリシャと債権者の協議が大詰めに近づく中、同国は国際通貨基金( IMF)に対し、6月中の4回の返済について5日期限の分も含め、月 末の一括払いにまとめる措置を要請した。こうした措置は1980年代以来 初めてとなる。

ギリシャの一括返済要請は同国の財政が一段とひっ迫していること を示す。債権者側の要求リストを受け取ったチプラス首相は5日の議会 演説に向け準備を整えている。交渉に関わる一部当局者から協議が前進 したとの声が聞かれるものの、メルケル独首相は「まだ結論に達しそう にない」と述べた。

ニューヨーク大学スターン経営大学院のニコラス・エコノミデス教 授(経済学)は「IMFへの返済先延ばしは対立激化を招く」と指摘。 「これによりギリシャの財政破綻とユーロ離脱のリスクは増大する」と 述べた。

ギリシャは債権団側の最新提案を拒否。同国財務省は債権者の計画 では「難問を解決できない」とし、合意に到達するためには債権団側が より現実的な提案で早急にまとまることが必要だと指摘した。

ギリシャはIMFからの融資のうち、5日に期限を迎える約3 億3900万ドル(約421億円)の返済を先延ばしとし、今月返済する債務 計約17億ドルを一本化するようIMFに要請した。

IMFのライス報道官は電子メールで配布した発表資料で、「ギリ シャ当局はきょう、4回の支払いを1回にまとめる計画だとIMFに伝 えてきた。この一括返済の期日は6月30日になる」と説明。「1970年代 後半の理事会決定により、加盟国は暦月の複数回の返済を一括にするよ う要請できる」と述べた。

ザンビア以来

IMFのマリー報道官は先週、この方法をこれまで利用したのはザ ンビアだけで、それは80年代半ばに行われたと述べていた。

事情に詳しい関係者によれば、ユーロ圏各国の財務省当局者で構成 されるユーロ・ワーキンググループはギリシャが欧州連合(EU)の提 案に8日までに返答すると予想している。同グループは4日にブリュッ セルで会合を開いたが、ギリシャとの交渉終了時期の目標は設定されな かったと事情に詳しい関係者2人が匿名を条件に語った。

チプラス首相は現地時間5日午後6時(日本時間6日午前0時)に 議会演説を行う。同国当局者が明らかにした。ユーロ圏は同国に対 し、14日までに合意するよう圧力を加えている。欧州当局者の1人はギ リシャが債権者側の提案を検討し、8日に返答するとの見通しを示し た。

一方、ギリシャ政府当局者は匿名を条件とした電子メールで、チプ ラス首相がメルケル独首相、オランド仏大統領との間で4日遅くに電話 で会談したことを明らかにした。会談は建設的だったとされるが、チプ ラス首相は債権者の提案が合意の基礎になり得ないと述べたという。

原題:Greece Defers IMF Payment as Merkel Says Resolution Far Away (3)(抜粋)

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