ECB総裁のボラティリティ発言に市場が反応-是正策も必要か

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、市 場は若干の動揺に対処しなければならないとの見解を示しているもの の、それが行き過ぎた場合に備えて是正措置を用意する必要があるかも しれない。

米国の超低金利局面が残りわずかになったとみられる中、ECB総 裁はいかなるボラティリティ(変動性)も乗り切るよう投資家に助言す ることで、恒久的な中銀の支援がない世界に備えるよう注意を喚起する 形となった。

3日の債券市場は試金石となった。ドラギ総裁は総額1兆1000億ユ ーロ(約154兆円)規模の資産購入プログラムを完全実施することをあ らためて約束した後、「われわれはボラティリティの高い局面に順応す る必要がある」と発言。これをきっかけにドイツ国債が売られ、独10年 債利回りは7カ月ぶりの高水準に上昇した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の シニアエコノミスト、リチャード・バーウェル氏(ロンドン在勤)は 「実質金利の上昇が、正当化されない金融引き締めにつながる時があ る」と指摘。「その時、ECBは行動する必要がある。利回り低下を狙 った発言に効果がなければ、ECBは口先ではなく行動に踏み切り、債 券を追加購入する必要がある」と述べた。

投資家はドラギ総裁のボラティリティを容認する発言に注目し、市 中金利が上昇してもECBは比較的関心が薄いと受け取った。

ABNアムロ銀行のマクロ調査部門責任者、ニック・コーニス氏 (アムステルダム在勤)は「ドラギ総裁の口先介入は見事に失敗した」 と指摘。「今回は反対の方向に進んでいる。追加の口先介入が必要だと 思う」と述べた。

原題:Draghi’s Volley to Market Ricochets as ECB Gauges Rates to Come(抜粋)

--取材協力:Jillian Ward、Zoe Schneeweiss、Fergal O’Brien、Brian Swint、Jennifer Ryan、Scott Hamilton、Alessandro Speciale、Stefan Riecher.

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