中国藍星、起債済み社債の発行を取り消し-関係者

中国藍星(集団)傘下のブルースター・ファ イナンス・ホールディングスが起債済みの社債10億ドル(約1240億円) の発行をいったん取り消した。同社債を保証していた中国藍星の株式が 銀行融資の担保に充てられていたことを引受金融機関が起債後に把握し たという。

中国藍星は北京に本社を置き、化学製品の生産を手掛けている。ブ ルームバーグのデータによれば、ブルースター・ファイナンスが発行体 の2018年償還債(表面利率3.125%)と2020年償還債(表面利 率3.875%)はそれぞれ5億ドルずつ5月28日に起債された。同社債の 買い手が支払いを行う決済は6月3日に予定されていた。

詳細は非公開だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたと ころによれば、中国藍星はいわゆるキープウェル(信用補完)契約の下 で同社債を保証したが、中国藍星の株式は中国輸出入銀行に担保として 差し出されている。金融機関側がこの実態をつかんだため、同社債の価 格はあらためて設定されるという。

アジア・インベストメント・アドバイザーズの香港責任者ディリッ プ・パラメスワラン氏は、「今回のように決済もされないでキャンセル された債券は私の記憶にはない。通常は引受金融機関と法律専門家が想 定外のことが起きないよう市場に出す前に一定のデューデリジェンス (資産査定)を行う」と指摘した。

起債業務を担当した中銀国際とドイツ銀行、モルガン・スタンレー の3行は修正した起債通知を送付し、同社債をめぐる決済前のあらゆる 取引を取り消すよう求めたという。

中国藍星側に電子メールと電話でコメントを求めたが返答はない。 ドイツ銀の広報担当者(シンガポール在勤)とモルガン・スタンレーの 広報担当者(香港在勤)はコメントを控えた。中銀国際の広報担当(香 港在勤)はコメントを求める電話や電子メールに対し回答していない。

起債について助言した法律事務所クリフォード・チャンスの香港在 勤パートナー、コニー・ヘン氏も電話や電子メールに返答していない。

原題:China National Bluestar Said to Cancel Bond It Already Sold(抜粋)

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