ドローンで脱税取り締まり-インドネシアの農場や鉱山

「タックスドローン(無人航空機)」がやっ て来た。

インドネシア政府は、アブラヤシとゴムの木が生育するスマトラ島 の広大な森やスズ鉱山が散在する東方の島々に向けてドローンを飛ば し、プランテーションの面積や鉱物採掘の規模を実際より小さく報告し ている不正事例を把握しようとしている。

南スマトラ州の税務当局責任者、サモン・ジャヤ氏は「鉱山とプラ ンテーションは天然資源を採取するだけでかなりの利益を上げている。 しかし、税金を十分に支払っていない。このような現状は是正しなけれ ばならない」と説明する。

インドネシアは米ニューヨークからアラスカ州間に相当する距離に 約1万7000の島々が点在する島国で、財政難の同国政府が国民の所得を 監視するのは容易ではない。アブラヤシの主な生育地であるスマトラ島 とボルネオ島の遠隔地はアクセスが困難で、同政府には専用の人工衛星 やヘリコプターを導入する余裕はない。

インドネシア国民約2億5000万人のうち昨年、納税申告書を提出し たのは約90万人にとどまり、国内総生産(GDP)に対する税収額の割 合は約11%とアジア太平洋地域の平均を下回る。ジャヤ氏によれば、管 轄区域の鉱山とプランテーションは本来納めるべき税金の約30%を支払 っているにすぎないという。これらの産業と農林水産業は同国の名目 GDPの約25%を占める。

ジョコ・ウィドド大統領は、総額4000億ドル(約49兆7000億円)を 超えるインフラプログラムの資金確保の一環として、徴税漏れを防ぐこ とを目指している。同大統領は昨年10月の就任後、未払いの税金を清算 すれば罰則を免除することを打ち出している。徴税担当者の給料も引き 上げた。

税金を支払わないことを選択したプランテーションと鉱山の運営業 者は上空の影に注意すべきだ。

原題:Drones Seek Out Tax Cheats in Indonesia’s Palm Oil Plantations(抜粋)

--取材協力:Ranjeetha Pakiam.

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