イランが増産予定の100万バレル、OPEC内の攻防の火種か

石油輸出国機構(OPEC)が原油市場のシ ェア争いで米シェールオイル掘削会社に勝利したかのように見えた矢 先、OPEC内部で新たな攻防が始まりつつある。

OPECは5日にウィーンで総会を開き、原油生産目標を決定す る。その3週間後にはイランの核開発プログラムをめぐる包括合意につ いての交渉が期限を迎える。イランは、制裁解除後、半年以内に生産を 日量約100万バレル増やすことが可能と主張している。

OPECは昨年11月の総会で、原油価格押し上げより市場シェア確 保を目指す新戦略を導入。OPECはこれまで、イランによる100万バ レルの増産について懸念する必要はなかった。OPECは原油価格押し 下げを通じ高コストの生産者を抑え込むため、既に生産量を約2年ぶり の高水準に増やしている。イランが市場復帰すればOPECと競合する 生産者への圧力が強まる一方、OPEC内の競争も高まる見通しだ。

サクソ・バンク(コペンハーゲン)の商品戦略責任者、オーレ・ハ ンセン氏は「OPEC内では現在、激しい主導権争いが繰り広げられて いる」と指摘。「サウジアラビアは生産を増やし、増産が可能な他の加 盟国もそうしている。OPECがイランのために余地をつくろうと生産 を減らすことに前向きでなければ、加盟国以外の生産者による減産を期 待しなければならない」と述べた。

原題:Iran’s Million-Barrel Conundrum Brings Battle Back Inside OPEC(抜粋)

--取材協力:Mark Shenk、Lynn Doan.

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