PIMCO:フラッシュクラッシュや急激な変動リスク高まる

世界の金融市場ではフラッシュクラッシュや ボラティリティ(変動性)の急激な上昇が起きやすくなっているようだ と、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)が 投資家に対し、リスクに備えるよう促した。金融システムの安全性を向 上させるための規制がトレーディング活動を抑制していることが原因だ という。

5月に開催された投資戦略を話し合う年次フォーラムの結果をまと めたリポートで、PIMCO幹部3人は世界の債券市場と株式市場のバ リュエーションは妥当な水準と思われると指摘。世界経済に対する「慎 重ながらも楽観的」な見方を背景に、今後3-5年で債券利回りと株 価、ドル相場は上昇するとの予想を示した。

金融システムの「リスクが低下した」のは、金融危機の反省後に導 入された一連の規制のお陰だと、世界債券担当最高投資責任者 (CIO)のアンドルー・ボールズ氏と、グローバル戦略アドバイザー のリチャード・クラリダ氏、グループ最高投資責任者(CIO)のダニ エル・アイバシン氏が執筆したリポートは指摘。こうした規制はその半 面、銀行やブローカーの「マーケットメイキング(値付け)の機能を低 下させている」ため、ボラティリティの高い「局面が続く」ことに備え るよう投資家に促した。

レバレッジと活動範囲を制限する規制によって、値付け業者は大き なポジションを取りにくくなっている。そのために市場では流動性が低 下し、大口の売買が発生するときに突然大きな値動きになりやすいとい う。

この数週間の世界の債券市場では、こうした不安定さが顕著になっ てきた兆候が見受けられる。米国債の10年物利回りは4月17日に1.87% だったが、6月3日の午前10時現在は2.34%で推移している。

原題:Pimco Sees Heightened Risk of Flash Crashes, Market Volatility(抜粋)

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