ユーロ圏:サービス業活動、5月に勢い失う-景気回復の弱い

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ユーロ圏では5月のサービス業活動の拡大ペ ースが鈍化した。景気回復が欧州中央銀行(ECB)の支援措置を依然 として必要なほど脆弱(ぜいじゃく)な状況が示された。

英マークイット・エコノミクスが3日発表した5月のユーロ圏サー ビス業購買担当者指数(PMI)改定値は53.8。前月の54.1から低下し たが、活動拡大・縮小の分かれ目となる50は上回っている。製造業とサ ービス業を合わせた5月の総合PMI改定値は53.6と、前月の53.9を下 回った。いずれの指数も5月21日公表の速報値からは上方修正された。

ユーロ圏はECBの1兆1000億ユーロ(約152兆円)規模の資産購 入プログラムの恩恵を受けている。景気回復の足取りを確実にするには 量的緩和(QE)など中銀措置が不可欠であることをPMIのデータは 示していると、マークイットは指摘している。

同社のチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、ECB の措置は「企業景況感と消費者信頼感を高める上で重要な要素だ」と述 べ、「成長が脆弱であることを踏まえると、QEを早期終了させる必要 があるとの示唆は時期尚早なようだ」と付け加えた。

1日発表された5月の製造業PMI改定値は52.2と、4月の52.0を 上回った。

経済状況

景気の現状は引き続き、失業率への重しとなっている。EU統計局 (ユーロスタット)が3日発表した4月のユーロ圏失業率は11.1%とな った。

ただ、ユーロ圏経済は改善しつつあり、今年の世界成長にプラスの 効果をもたらすと、経済協力開発機構(OECD)はこの日発表した経 済見通しの中で指摘した。ユーロ圏の成長率はECBのQE措置の効果 で今年は1.4%と、2014年の0.9%から加速する見込み。

ユーロスタットが同日発表した4月のユーロ圏小売売上高は前月 比0.7%増だった。

原題:Euro-Area Services Lose Momentum as Recovery Still Fragile (1)(抜粋) Eurozone April Retail Sales Up 0.7% M/m; Est. Up 0.6% M/m (抜 粋)

--取材協力:Ainhoa Goyeneche、Harumi Ichikura.

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