OPECとシェール業界の闘い、石油大手が予期せぬ犠牲者に

石油輸出国機構(OPEC)が価格競争を開 始した昨年11月、米国のシェールオイル掘削業界は絶望的な状況に置か れているように見えた。それから半年、世界の大手石油各社が予期せぬ 犠牲者となりつつある。

その理由は、石油メジャー(国際石油資本)の戦略の中核を成す数 十億ドル規模のプロジェクトが経済的採算性を確保するには、原油価格 が1バレル=100ドル近辺である必要があるためだ。

米ゴールドマン・サックス・グループの石油業界担当アナリスト、 ミケレ・デラビーニャ氏は「ビッグオイル(石油大手)は現在、2つの 低コスト生産者に圧迫されている。それはOPECと米シェールオイル 掘削業界だ。ビッグオイルは改革が必要だ」と指摘する。

原油価格が安く供給が潤沢という新時代を迎え、つい数カ月前には 思いも寄らなかった可能性が高まっている。それは、英・オランダ系ロ イヤル・ダッチ・シェルや米シェブロン、フランスのトタルなどが計画 する大型で高コストのプロジェクトはもはや必要ないという可能性だ。

サウジアラビアやイラク、そして恐らくイランの供給増に加え、シ ェール掘削業界の効率化は大量の新規生産をもたらすかもしれない。特 に、原油が100ドルの時代に認可された油田開発が実行に移される中、 ビッグオイルは引き続き重要な役割を演じると予想されるものの、新規 プロジェクトは困難な状況に直面することになるだろう。

原題:OPEC’s Shale War Leaves Big Oil Companies as Unexpected Casualty(抜粋)

--取材協力:Rakteem Katakey、Firat Kayakiran.

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