カタールのW杯開催権失う可能性高まる-FIFA会長辞任で

カタールによる2022年サッカー・ワールドカ ップ(W杯)開催計画は、国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブ ラッター会長の辞意表明を受けて、開催が危ぶまれる事態となってき た。

英賭け屋のウィリアム・ヒルでは、世界で最も注目を集めるスポー ツイベントであるW杯の開催権をカタールが失うオッズは5対4とな り、確率が高まった。この賭け率は4ポンドを賭けて勝つと5ポンドと 賭け金が支払われることを意味する。2日は5対1だった。カタールで なお開催されるオッズは4対7。

カタールはW杯開催に向けてインフラ整備に約2000億ドル(約25兆 円)を投じている。カタールのW杯招致をめぐっては、サッカーの伝統 が限られている点や、W杯が通常開催される6月と7月の同国での気温 の高さから論争が巻き起こり、ブラッター会長率いるFIFAはカター ル大会の開催時期を変更した。このため、欧州の主要リーグはスケジュ ール変更を余儀なくされる。カタールはスタジアム建設現場の移民労働 者の労働状況についても人権団体から批判されている。

スイスの検察当局は18年と22年のW杯の開催権がロシアとカタール に付与された経緯について捜査を開始している。米当局はそれ以前のW 杯開催地決定をめぐる汚職疑惑を中心に捜査を進めている。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ソニア・バルデ イラ氏はブラッター氏の辞意表明の前にインタビューで、「今の最大の 問題はカタールでW杯が開催されない場合のことだ。既に決まっている 多数のインフラプロジェクトは、中止や延期の危険性がある」と指摘し た。

原題:Qatar Seen More Likely to Lose World Cup After Blatter Quits (1)(抜粋)

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