5月に売れを無視した賢明な判断-ローブ氏リターンS&Pの倍

資産家のダニエル・ローブ氏は「5月に売っ て逃げろ」という市場の格言を無視するつもりだと先月の初めの段階で 述べていたが、賢明な判断だったことが証明された。

ローブ氏が率いるヘッジファンド運営会社サード・ポイントは5月 がプラス1.9%、年初来ではプラス5.7%とS&P500種株価指数の上昇 率のほぼ倍のリターンを達成した。

主に株式取引を行う他のファンドマネジャーの運用成績はもっと良 かった。非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったと ころでは、ラリー・ロビンス氏のグレンビュー・キャピタル・マネジメ ントの主要ファンドはプラス6.2%、デービッド・アインホーン氏が創 業したグリーンライト・キャピタルはプラス3.6%、マーク・キングド ン氏のキングドン・キャピタル・マネジメントの株式ファンドはプラ ス4.7%の運用成績を残した。

企業の合併・買収(M&A)の増加やバイオ関連株、中国株の上昇 がヘッジファンドの追い風となる一方、一部のファンドマネジャーはド ル高と欧州ソブリン債の下落を見越した投資で利益を出し、ここ数年ベ ンチマークに後れを取っていたヘッジファンド業界の運用成績が押し上 げられた。

ライオンゲート・キャピタル・マネジメントのリック・ティシュ共 同最高投資責任者(CIO)は「5月は幾つかのストラテジーの限定さ れたファンドにとって好調な月となった」と指摘。運用成績が最も優秀 だったヘッジファンドには、アジア株やヘルスケアとテクノロジー分野 のM&Aに賭ける投資を行ったファンドが含まれると述べた。

原題:Loeb Wins by Ignoring ‘Sell in May’ as Hedge Fund Returns Jump(抜粋)

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