カナダ喫煙訴訟:JTなど3社、控訴へ-1.56兆円支払い判決

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喫煙により依存症などを患ったとして損害賠 償を求めていた2件の集団訴訟で、カナダ・ケベック州上位裁判所は1 日、たばこ会社3社に対して総額156億カナダ・ドル(約1兆5600億 円)の支払いを命じる判決を下した。たばこ3社はこれを不服として控 訴する方針。

この日の一審判決では、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ子会 社のインペリアル・タバコ・カナダが約105億カナダ・ドル、ロスマン ズ・ベンソン・アンド・ヘッジズ(RBH)が31億カナダ・ドル、日本 たばこ産業(JT)の現地子会社JTI-マクドナルドが20億カナダ・ ドルの支払いをそれぞれ命じられた。

RBHの発表資料によれば、2件の集団訴訟はたばこ依存と喫煙関 連の疾病に対する損害賠償を求めている。

米国の過去のたばこ損賠訴訟では、控訴審で損害賠償額が大幅に減 額されてきた。ベレンベルクのアナリスト、エリック・ブルームクイス ト氏(ロンドン在勤)は「集団訴訟ではいつも多額の支払いを命じられ るが、全額が支払われる可能性は低い」と述べた。

RBHの親会社フィリップモリスインターナショナルの広報担当 者、アン・エドワーズ氏は「これらの訴訟は当分終わらない」とした上 で、「当社は今回の判決について控訴することになるだろう」と話し た。

インペリアル・タバコ・カナダも今回の判決を不服として控訴する 考えを示した。同社のタマラ・ジット弁護士は「本判決は成人した消費 者と政府がいずれも数十年にわたり喫煙に伴うリスクを承知してきたと いう現実を無視し、成人の消費者から自身の行動責任を取り除こうとす るものだ」と述べた。

JTI-マクドナルドは発表資料で、審理で示された証拠は今回の 判決を正当化するものではないと説明。「1950年代以降、カナダ国民は 喫煙による健康リスクに対して非常に高い意識を持ち、40年余りにわた り各たばこパッケージ上の健康に関する警告によって意識は強化されて きた」と指摘した。

原題:Tobacco Companies to Appeal C$15.6 Billion Canadian Ruling (4)(抜粋)

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