タカタ製エアバッグ問題で米議会公聴会、原因究明遅れを追及

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米下院エネルギー・商業委員会の小委員会は 2日、タカタのエアバッグ問題に関する公聴会を開いた。少なくとも6 人の死亡につながったエアバッグ欠陥の根本的な原因究明に向けて同社 がどのような対策を講じてきたかを議員らは追及した。

バージェス下院議員(共和、テキサス州)は公聴会の冒頭、「われ われが現在、プロセスのどこにいるかについて重大な懸念を持ってい る」と発言。「タカタが過去1年間で3万個を超えるインフレーター (ガス発生装置)をテストしたにもかかわらず、明確な状況把握とより 直接的な行動の指示がなかったことは信じ難い」と述べた。

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)のローズカインド局長は公 聴会の証言テキストで、「単独の根本原因は存在しない可能性があり、 決して突き止めることができないかもしれない。車に乗る人の安全を守 るため、NHTSAが待つのではなく、積極的な行動を取るのはそのた めだ」と語った。

タカタがエアバッグのインフレーターの推進剤として、高湿度と水 分によって不安定になり得る硝酸アンモニウムを使っていることが調査 の焦点となっている。

同社の北米担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、ケビン・ケ ネディ氏は、高熱と水分に長期間さらされることがインフレーター内の 化学物質の構造変化を引き起こし、過度の燃焼につながる可能性がある というのが現時点で最も有力な見方だと説明。リコール(無料の回収・ 修理)をメキシコ湾岸の州など高湿度の地域を中心に行ってきたのは、 破損の大部分がそれらの地域で発生したためだと述べた。

交換キット

ケネディ氏は競合他社の交換キットを使って修理を迅速化する取り 組みについて説明した。タカタが自動車メーカー各社に先月出荷したエ アバッグの交換キットの約半分は、他社製のインフレーターを使ってお り、その一部はエアバッグ破損との関連性が指摘されたものと異なる化 学物質を使用している。

タカタが1日に電子メールで配布した資料によると、他社製インフ レーターの割合は年末までに70%に達する見通し。安定化させた改良済 みの硝酸アンモニウムはなお安全だとしている。

同社は「相安定化硝酸アンモニウムの推進剤は、適切に設計・製造 されればエアバッグのインフレーターに安全かつ効率的に使うことが可 能であり、われわれは引き続き使用する」と説明。「当社の交換用エア バッグが安全であると確信している」とした。

その一方でケネディ氏は、同社がこの数年間で硝酸アンモニウムに 代わる化学物質の使用を開始しており、硝酸アンモニウムを使ったイン フレーターを段階的に減らしつつあることを明らかにした。

原題:Takata Pressed on Years of Delay in Fixing Air-Bag Defect (1)(抜粋)

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