NY外為:ユーロが対ドルで大幅高、ギリシャ協議を楽観

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2日のニューヨーク外国為替市場ではユーロ が対ドルで10週間ぶりの大幅高。ギリシャが債権団との合意に近づいて いるとの楽観が広がり、デフォルト(債務不履行)懸念が和らいだ。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)議長のデイセルブルム・オ ランダ財務相がギリシャとの合意は程遠いと発言したものの、債権団が こう着状態を打破する計画を取りまとめていると伝わり、ユーロは上げ 幅を拡大した。ユーロ圏のインフレ率が5月に昨年11月以来で初めてプ ラス圏に転じたこともユーロ買いを誘った。欧州中央銀行(ECB)は 3日に政策決定会合を開く。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「インフレは正しい方 向に向かっており、ギリシャは救済獲得に近づいているようだ」と指 摘。「どちらかと言えば安ど感からの上昇だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比2.1%高 い1ユーロ=1.1151ドル。一時は1.1192ドルまで上昇し、3月18日以来 の大幅高となった。対円では1.5%高の1ユーロ=138円40銭。ドルは対 円で0.5%安の1ドル=124円11銭。一時は2002年12月以来の高水準とな る125円05銭を付けた。

サクソバンクの通貨戦略責任者のジョン・ハーディー氏(コペンハ ーゲン在勤)が電子メールで指摘したところによると、薄商いの中、ユ ーロは対ドルで主要な水準である1.10ドルを上抜くと買い注文を巻き込 んで上げ幅を拡大した。

対ギリシャ案

メルケル独首相とラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事、ドラ ギECB総裁、フランスのオランド大統領、欧州連合(EU)欧州委員 会のユンケル委員長は2日未明までベルリンで会合を持ち、ギリシャに 示す案について意見を調整した。この計画に詳しい関係者2人による と、ギリシャに示す案を数日以内にまとめることを目標にしている。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(カルガリー在勤)のシニ ア・マーケット・アナリスト、スコット・スミス氏は「ギリシャ問題で 合意に達する可能性があることと、消費者物価の上昇」がユーロを押し 上げたと述べた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が2日発表した5月の ユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比0.3%上昇と、 伸び率はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の0.2%を上回っ た。ドイツでは5月も失業者数が前月を下回り、 これで8カ月連続の 減少となった。

欧州債

オーストリアやポルトガルの国債が下げ、ドイツ10年債利回りは一 時17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し0.71%を付け た。

ブルームバーグ相関加重指数によると、ユーロは過去1週間 で2.1%上昇し、先進10カ国通貨の中で最高のパフォーマンスとなっ た。

ECBは1兆1000億ユーロ(約148兆円)相当の債券を購入する計 画だが、クーレ理事は購入ペースを5、6月に加速させる意向だと述べ ていた。

ECBの直近の予想によると、今年のインフレ率は平均でゼ ロ、2017年までに1.8%に加速する。

原題:Euro Strengthens Most in 10 Weeks Amid Optimism on Greece Talks(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda.

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