【個別銘柄】サイバー対策・マスク関連は急伸、JT軟調

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2日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

サイバー対策関連銘柄:日本年金機構は1日、職員の端末がサイバ ー攻撃を受け、年金加入者の氏名や基礎年金番号など約125万件の個人 情報が流出したと発表。公共機関のサイバーテロ対策強化の需要が高ま るとみられ、インターネットの有害情報遮断を手掛けるデジタルアーツ (2326)が前日比8.4%高の1414円、ネットセキュリティーのFFRI (3692)が14%高、ラック(3857)が8%高など。

マスク関連銘柄:韓国政府は2日、中東呼吸器症候群(MERS) コロナウイルスの感染者が25人に増え、2人が死亡したと発表した。東 アジア地域での感染拡大リスクを警戒する格好で、機能性繊維を手掛け るダイワボウホールディングス(3107)が10%高の263円、防毒マスク メーカーの重松製作所(7980)が8.3%高。一方、アジア路線への影響 が懸念され、日本航空(9201)が2.7%安の4135円、ANAホールディ ングス(9202)が2.7%安。

JT(2914):1.8%安の4532.5円。カナダ子会社のJTI-MC など現地たばこ会社3社に対する喫煙と健康に関わる集団訴訟で、ケベ ック州上位裁判所がJTI-MCに対し損害賠償金として総額約2000億 円の支払いを命じる判決を下したと2日午前に発表した。JTI-MC は判決内容に承服しかねるとし、控訴する意向。また、中国・北京市で 1日、屋内での喫煙を全面的に禁止する条例が施行される材料もあっ た。

NTTドコモ(9437):3.9%高の2337円。クレディ・スイス証券 は1日、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に上げた。コ スト削減に本腰を入れた点や国内移動体市場の競争沈静化、研究開発を 含む設備投資の抜本的削減を総合的に評価。同証による2016年3月期営 業利益予想を6719億円から6971億円(会社計画6800億円)、来期を7027 億円から7673億円に増額した。

中部電力(9502):4.5%高の2015円。JPモルガン証券は1日、 投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を1390円か ら2500円に上げた。16年3月期の収益水準は東日本大震災前の9割まで 回復する見込みで、配当金の修復も順調に進むと予想。収益力の安定、 首都圏市場での事業拡大などを踏まえると、株価は割安とした。

ブリヂストン(5108):3.3%安の5007円。JPモルガン証券は1 日、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げた。収益の安 定性や高いブランド力は評価するが、短期的には収益性のさらなる改善 を期待するのは困難、と指摘した。

アルプス電気(6770):2.5%高の3280円。SMBC日興証券は1 日、投資判断「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価を3300円 から3800円に上げた。次世代スマートフォンではデュアルカメラの採用 と光学手振れ補正(OIS)搭載率が上昇する可能性が高まった点を織 り込み、17年3月期営業利益予想を764億円から790億円に増額、18年3 月期を858億円とした。16年3月期は670億円(会社計画545億円)。

ピジョン(7956):6.1%高の3505円。2-4月期(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比34%増の35億9600万円だった、と1日に発 表。中国事業を中心とした海外、国内ベビー・ママ事業を中心に売り上 げが伸び、採算面で生産拠点の稼働向上も寄与した。

J.フロント リテイリング(3086):2.6%高の2264円。5月の百 貨店事業売上高は前年同月比10.5%増だった、と1日に発表。サンダル など初夏のファッションアイテムが好調に推移、訪日外国人売り上げの かさ上げ効果も寄与した。グループを含む5月の国内百貨店事業売上高 が9.6%増えた三越伊勢丹ホールディングス(3099)も2.5%高の2142 円。

大和証券グループ本社(8601):2.2%安の972円。ジェフリーズ証 券は1日、投資判断を「買い」から「ホールド」に下げた。バリュエー ションや収益モメンタムの軟化、期待を下回る株主還元策を考慮したほ か、メガバング系証券との競合から国内ホールセール事業の不安を指摘 した。16年3月期純利益予想を1458億円から前期比11%減の1325億円に 減額。

ジェイテクト(6473):3.8%高の2367円。クレディ・スイス証券 は1日、投資判断「中立」を「アウトパフォーム」、目標株価を2000円 から2800円に上げた。構造改革効果の顕在化などを踏まえると、上期決 算発表時にも通期業績、配当計画の上方修正が期待できると指摘。同証 による16年3月期営業利益予想を800億円から880億円(会社計画780億 円)に増額、来期は980億円とした。

gumi(3903):300円(20%)高の1798円でストップ高。15年 4月期の連結営業損益が4億1600万円の黒字と、従来計画の4億円の赤 字から改善したもようと1日に発表。「ファントム オブ キル」などネ イティブアプリサービスの売り上げが想定を上回ったほか、コスト合理 化も寄与した。

東洋ゴム工業(5105):2.6%高の2814円。JPモルガン証券は1 日、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を2600円 から3300円に上げた。免震ゴムに関する一連の悪材料はおおむね出尽く し、好調な本業面に再度焦点が移る展開を想定。15年12月期営業利益は 前期比18%増の560億円と会社計画の490億円を上回る水準を予想、16 年12月期は607億円を見込む。

ヒロセ電機(6806):4.9%高の1万8810円。モルガン・スタンレ ーMUFG証券は1日、投資判断を「アンダーウエート」から「イコー ルウエート」に上げた。スマートフォン向けコネクターの売上高減少が 続くと予想していたが、15年度はハイエンドスマホ向けコネクターの取 引が再開され、売上高が増加するとの見方に変えた。

大塚家具(8186):1.6%高の1681円。1日に公表した5月の月次 売上高は、全店ベースで前年同月比70%増と急増した。4月18日に始ま った大感謝フェアは当初4月30日までだったが、5月10日まで延長され た。前年水準を上回るのは昨年4月以来。

太陽誘電(6976):3.1%安の1803円。モルガン・スタンレー MUFG証券は1日、投資判断を「オーバーウエート」から「イコール ウエート」に下げた。15年度営業利益の約50%を稼ぐと予想する MLCC積層セラミックコンデンサー)で、円安・ウォン高となっても SEMCOとのシェア差が広がっている点を指摘。株価も年初来27.2% 上昇し、15年度の大幅増益の可能性を織り込みつつある、と判断した。 また、低ROEの状況が当面続くとし、判断を「イコールウエート」か ら「アンダーウエート」に下げたニチコン(6996)も2.5%安の1021 円。

椿本チエイン(6371):3%高の1174円。クレディ・スイス証券は 1日、目標株価を1000円から1250円に上げた。17年3月期中期経営計画 の営業利益目標を1年前倒しで達成、第2四半期決算説明会で新たな目 標値が提示されるとみている。自動車部品事業の生産性改善効果などか ら、16年3月期営業利益予想を210億円から233億円(会社計画220億 円)、来期を236億円から250億円に増額。

アヲハタ(2830):3.9%高の2140円。15年10月期の連結営業利益 計画を3億2000万円から前期比3倍の4億7000万円に上方修正する、と 1日に発表。上期にジャム類で「まるごと果実シリーズ」が伸長、調理 食品類もリニューアルで伸びたほか、販売促進費の効率的運用なども寄 与する。

トライアイズ(4840):5.1%高の392円。発行済み株式総数の5% に当たる50万株、金額で2億5000万円を上限に自社株買いを行うと1日 に発表。期間は2日から16年6月1日まで。当面の需給好転を見込む買 いが入った。

夢真ホールディングス(2362):4.4%高の840円。16年3月期末配 当を1株当たり15円から20円に増やす、と1日に発表。年間でも30円か ら35円に増額する。前期は30円。

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