中国株:ボラティリティ5年ぶり高水準、ETF投資家に打撃

中国株の上場投資信託(ETF)に資金を投 じる米国の投資家は、ボラティリティ(変動性)急上昇の犠牲になって いる状況を認識しつつある。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、上海総合指数は7年ぶ りの高値に上昇する中で、中国本土と香港、米株式市場の中国株に連動 するETFは過去1カ月で11億ドル(約1370億円)の新規資金を呼び込 み、5月の流入額は米国で取引される日本のETFに次ぐ大きさとなっ た。「iシェアーズ中国大型株ETF」には2012年以来となる7億3200 万ドルが流れ込んだが、流入額は中国株に重点を置く45商品の中で最も 大きい。

世界最大の中国株の上げが続くことで利益を得ようとする外国人投 資家は、米国株の約3倍に達する現在の5年ぶりのボラティリティの高 まりを乗り切る必要がある。上海総合指数は1年間で143%上昇した 後、先週は2営業日としては09年以来となる大幅な下げを経験したが、 週明けの1日は一転して1月以来の大きな上げとなった。

200億ドル相当の資産を運用するウィルミントン・トラストの投資 ストラテジスト、クレム・ミラー氏は5月29日の電話取材に対し、「現 在はボラティリティが大きく、それが今後も続くと予想できる。中国の 構造的な株式市場の開放が続き、金融システムに当局が追加的な流動性 を導入すると見込む賢明な投資家であれば、押し目買いを入れるだろ う」と指摘した。

原題:Chinese ETF Buyers Whipsawed Amid Widest Price Swings Since 2010(抜粋)

--取材協力:Ye Xie、Kyoungwha Kim、Kana Nishizawa.

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