ECB総裁、インフレ率プラスで安堵か-5月0.2%上昇見通し

ギリシャ危機は解決にいまだ手が届かない状 況だが、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は少なくとも一つのうれ しいニュースを今週期待できそうだ。2日発表の5月のユーロ圏の消費 者物価指数(CPI)は上昇に転じると予想されている。

ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によれば、ユーロ圏の CPIは4月の前年同月比上昇率がゼロにとどまった後で、5月 は0.2%上昇とプラスになる見通し。スペインとイタリアの指標改善に 続き、ユーロ圏全体のCPIも6カ月ぶりの上昇となりそうだ。

ノルデア・マーケッツの欧州担当チーフアナリスト、ホルガー・サ ンティア氏(コペンハーゲン在勤)は「経済見通しに非常に大きな不透 明感はなく、ギリシャの方により多くの不透明感が存在する」と指摘。 インフレ率がプラスになることは「ECBにとってうれしいニュース」 であり、「今後数カ月では後退局面もあろうが、流れは上向きだ」との 見方を示した。

インフレ状況の改善は1月に6年ぶりの安値に下落した原油価格の 反発などを反映しており、ECBの政策担当者にとっては1兆1000億ユ ーロ(約150兆円)規模の金融刺激策が効果を発揮しつつある一つの兆 しと受け止められるかもしれない。

原題:Draghi Deflation Relief Means Little With Greek Threat Unsolved(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.

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