米国債:下落、建設支出の増加や製造業景況指数の上昇で

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1日の米国債相場は下落。10年債利回りは1 週間ぶりの水準に上げた。建設支出の増加や製造業景況指数の上昇を受 け、経済が成長に向かうとの見方が広がった。

今週は、米金融当局が初回利上げの時期を決めるに当たり考慮する 経済指標が複数発表される。

TDセキュリティーズの米金利・経済調査責任者、エリック・グリ ーン氏は「住宅市場が寄与しつつある。建設支出は経済成長という点で 大きな意味を持つ」と指摘。「こうした要素全てが、国債の売りにつな がっている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前週末比6ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇し2.18%。同年債(表面利率2.125%、2025年5月 償還)価格は1/2下げて99 1/2。

米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業総合景況指数 は52.8と、前月の51.5から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想中央値は52だった。

また4月の米建設支出は前月比2.2%増で、伸びはブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想(0.8%増)を上回った。

PCE価格指数

米国債は朝方、一時上げる場面があった。これら2つの統計より先 に発表された4月の米個人消費支出(PCE)に反応した。

金融当局がインフレ目標の基準としているPCE価格指数は前年同 月比で0.1%上昇と、36カ月連続で当局目標の2%を下回り、2009年10 月以来の低い伸びに落ち込んだ。

フェデレーテッド・インベスターズ(ピッツバーグ)のマルチセク ター戦略責任者、ドナルド・エレンバーガー氏は「金融当局は、6年半 続くゼロ金利制約から抜け出そうと最善を尽くしている」と指摘。「当 局が直面しつつある難題は、当局はデータ次第だと言っているが、現時 点でデータは利上げ開始をあまり支持できていないことだ」と述べた。

同氏は9月利上げの確率は50%未満とみている。

債券投資家は、向こう5年間におけるインフレ率の平均を1.60%と 現在予想している。5月29日時点の予想は1.61%。今年に入り予想が最 も高かったのは5月1日で1.75%だった。

原題:Treasuries Fall as Increased Construction Spending Buoys Growth(抜粋)

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