自民党:AIIBのガバナンスに懸念、参加可能性は除外せず-関係者

自民党の合同部会が取りまとめるアジアイン フラ投資銀行(AIIB)をめぐる政府への提言では、不透明なガバナ ンスなどへの懸念を示しつつも、将来的に日本が参加する可能性は除外 しない方向で調整していることが分かった。同部会は今週中にも安倍晋 三首相に提言を渡す。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。提言は、 AIIBは常設の理事会が設置されないため、中国が実質的な拒否権を 持つとの懸念に言及。日本の将来的な参加可能性については否定せず、 安倍首相がフリーハンドで決断できる余地も残す。

中国が日本の参加を望んでいるとの見方を前提とし、参加をちらつ かせることで、日本の関与の在り方を中国に対する「外交カード」とし て活用することを狙っているという。

第一生命経済研究所の西浜徹主席エコノミストは5月25日の取材 で、中国は基本的にはアジアの先進国である日本の参加を望んでいると 分析する。債券発行など運営面についても「ノウハウは日本に蓄積され たものがある。そこをどう取り込むのかは彼らの狙いとしてある」と語 った。

安倍首相は3月31日、官邸を訪れた秋葉賢也外交部会長らに党内議 論を活発化させるよう指示。外交部会、財務金融部会などの合同部会を 開き、議論を重ねてきた。

--取材協力:下土井京子.

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