9月米利上げのハードル低下、潜在成長率鈍化で-エコノミスト

米国の1-3月(第1四半期)の実質国内総 生産(GDP)は改定値で前期比年率0.7%減に下方修正されたが、米 金融当局が9月に利上げに踏み切るには、それほど大幅な景気改善は必 要ないかもしれない。

米経済の長期的な潜在成長率は鈍化しており、金融当局の利上げの ために、クリアしなければならないGDPのハードルは低下したと、 JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フ ェロリ氏は指摘する。

9月利上げへの「ハードルはそれほど高くないかもしれない」と、 米連邦準備制度理事会(FRB)でエコノミストを務めたフェロリ氏は 語った。同氏によれば、生産性の伸び悩みと労働力人口の拡大鈍化で、 米国の基調的な成長率は1.75%ないしそれを下回る水準に押し下げられ た。

雇用改善は米金融当局にとって利上げのための主要な必要条件の一 つだが、フェロリ氏が正しければ、成長率が1.75%を上回れば失業率を 低下させ続けるのに十分となる。

フェロリ氏は今年残りの期間の成長率が年率2-3%、非農業部門 雇用者数の伸びが月間17万5000人程度でそれぞれ推移するなら、金融当 局は9月に利上げするだろうと話した。

エバーコアISIの副会長を務めるクリシュナ・グハ氏は、毎月の 同雇用者数の伸びが20万人前後で、年間のGDPの伸びが平均2.25%と なれば米金融当局が9月の利上げに踏み切るとみる。

ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ジャ ン・ハッチウス氏は9月の利上げを可能にするのに十分なペースで経済 が回復しているとしながらも、予断を許さない状況にあり、利上げは12 月にずれ込む可能性もあると指摘した。

原題:September Fed Rate Rise an Easier Call With Lower Growth Hurdle(抜粋)

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