東芝株が3週間ぶり高値、上場廃止回避の観測-期限内に有報提出へ

更新日時

不適切会計問題を調査中の東芝株が1日の市 場で一時3週間ぶりの高値となった。期限までに有価証券報告書を提出 することができる見込みと発表したことで、上場廃止を免れるという観 測が強まった。

株価は一時、前営業日比5.5%高の459.8円となり、5月8日以来、 3週間ぶりの高値となった。終値は同3.3%高の450円。

東芝は5月29日、前期(2015年3月期)の有価証券報告書の提出期 限の8月末までの延長が認められ、期限までに提出できる見込みだと発 表した。東京証券取引所の規則では延長された期限から8日以内に提出 できなければ、上場廃止基準に抵触するが、東芝の発表によれば、上場 廃止を免れる可能性が高まった。

立花証券の大牧実慶アナリストは「東芝株の上場廃止は免れること ができそうとみられ、買われているようだ」と電話取材で述べた。

不適切会計の原因などを調べている第三者委員会は、7月中旬をめ どに調査報告を提出する。東芝はその後、財務部門20人、外部専門家20 人が専従で作業にあたり、有価証券報告書を期限までに提出する計画 だ。また6月25日の株主総会で当面の経営体制の承認を得た上で、9月 下旬に臨時株主総会を開催する。

東芝は5月、複数のインフラ工事の会計処理に不適切な点があった として、第三者委を設置して調査する方針を表明。前期の業績予想を取 り消し、期末は無配とすると発表していた。これまでの調査では、14年 3月期までの3年間で営業利益が累計500億円強の減額になる見込み。

--取材協力:鷺池秀樹.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE