NY外為:ドルが週間で上昇、マイナス成長も利上げ観測続く

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29日のニューヨーク外国為替市場では週間ベ ースのドルが対円で2週連続上昇。上げ幅は昨年11月以来で最大となっ た。この日発表された経済統計は低調な内容だったが、年内の利上げ観 測が強く、ほとんど材料視されなかった。

ドルは主要通貨の大半に対してほぼ変わらず。米実質国内総生産 (GDP)は1-3月(第1四半期)の改定値が速報値から下方修正さ れた。ドル強気派は労働市場の改善とインフレ加速の兆候を背景に、米 国での利上げを予想している。一方、日本やユーロ圏では緩和策が続い ている。

シリコン・バレー・バンク(カリフォルニア州サンタクララ)の上 級為替トレーダー、ミン・トラン氏は「筋書きを知っているハリウッド 映画のようだ。弱い第1四半期があり、安定した第2四半期が来る。そ して今年下半期には回復するという内容だ」と述べた。「イエレン米連 邦準備制度理事会(FRB)議長ら金融当局者は全員がかなりタカ派 だ。誰もが利上げに言及しており、それがドルを押し上げている」と続 けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対して週間で2.2%上 昇し1ドル=124円15銭。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間 ベースで1%上げて1191.94。

ドルは今月22日以降、ほぼ連日上昇している。22日には4月の米イ ンフレ指数が予想以上に上昇したほか、イエレンFRB議長が年内のい ずれかの時点の利上げは適切との見解を示した。

米雇用統計見通し

来週は5月の雇用統計が発表される。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト予想では20万人超の雇用増となっている。平均時給も前月か ら増加が見込まれている。

USフォレックスのディーラー、レノン・スウィーティング氏(ト ロント在勤)は「潜在的に可能な水準へとドルが上昇するには引き続き 労働市場の明るさが必要だ」と述べた。

米商務省が発表した第1四半期の実質GDP(季節調整済み、年 率)改定値は前期比0.7%減少した。速報値は0.2%増だった。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は0.9%減。

ヘニオン・アンド・ウォルシュ・ アセット・マネジメント(ニュ ージャージー州パーシパニー)のケビン・マーン社長兼最高投資責任者 (CIO)は、「今年の残り3四半期で米国経済がより堅調になること が望まれている」と述べ、「他国の中央銀行が今後も金利を引き下げる のであれば、ドルは上昇するだけだ」と続けた。

原題:Dollar Gains for Second Week as Bulls Look Past Decline in GDP(抜粋)

--取材協力:Netty Ismail、Rachel Evans、Lukanyo Mnyanda.

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