FIFA会長選:ブラッター氏が5選、汚職事件で揺れる中

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国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブ ラッター現会長(79)は29日の会長選で再選を果たし、5期目の続投が 決まった。今月27日には複数のFIFA幹部が米検察当局から汚職で起 訴された。

ブラッター氏の対抗馬だったヨルダンのアリ・フセイン王子(39) は第2回投票前に辞退した。第1回投票でブラッター氏とアリ王子の得 票数は133対73と、ブラッター会長再選に7票足りなかった。会長任期 は4年間。FIFAは非営利組織だが、昨年のワールドカップ(W杯) ブラジル大会の開催で50億ドル(約6200億円)近い収入を得ている。

ブラッター会長は「私にはFIFAを立て直す責任がある」と述べ た。

今回の起訴は111年に及ぶFIFAの歴史で最大の問題となってい る。スイス警察当局はチューリヒの高級ホテルでFIFA関係者を逮 捕。スイス当局はW杯開催が決まっているロシアとカタールの選定をめ ぐり調査を進めている。

ブラッター氏は起訴されておらず、会長選ではアジアとアフリカ地 域からの支持を得た。

スペインの名門サッカーチーム、レアル・マドリードなどでプレー した元ポルトガル代表のルイス・フィーゴ氏は、「ブラッター氏は汚職 や影響力行使、組織犯罪について知っていたはずだ。同氏の発言通り、 知らなかったとすれば、FIFAを率いる手腕がないからだ」と批判し た。フィーゴ氏は今回の会長選に立候補したが、アリ王子を支持するた め辞退した。

欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長も FIFA改革を求めて、アリ王子を支持した1人。プラティニ氏はブラ ッター会長に28日に辞任を求めたが、会長は拒否したという。英国のキ ャメロン首相もブラッター氏に辞任を求めたほか、コカ・コーラなどの スポンサー企業はFIFAにスキャンダルの解決を呼び掛けている。

原題:Blatter Surmounts Scandal to Win Fifth Term as FIFA’s Leader (3)(抜粋)

--取材協力:Vernon Silver.