米利上げ、危機後に入社したウォール街の若手に最初の試練に

マグディ・エルミドーイ氏は2009年の株式相 場低迷時、どこにいたかを鮮明に覚えている。

当時22歳の大学生だったエルミドーイ氏は米フロリダ州で過ごして いた。現在はキャンター・フィッツジェラルドの株式デリバティブデス クに勤務する。同氏らウォール街の若手は超低金利と株高という危機後 の世界しか知らず、今後は厳しい試練が待ち受けている。

コロンビア大学で経済学を専修したエルミドーイ氏は、「過去4年 間、われわれが考えてきたのは『最も手っ取り早く簡単に見つけること ができる金もうけは何か』ということだった」とした上で、「こうした 流れが変わり、中央銀行が全能であることを投資家がもはや信じなくな れば、ファンダメンタルズ分析という従来の手法に立ち返り、何が起き ているか関心を寄せることになるだろう」と述べた。

ウォール街に勤めるトレーダーらの能力が以前に比べて落ちている との見方を示す向きはないが、特筆すべきは08年に米連邦公開市場委員 会(FOMC)が事実上のゼロ金利の導入を決めた後にキャリアをスタ ートさせたトレーダーの多さだ。

5万人の金融サービスのユーザーからデータを集計する報酬比較サ イト、エモルメント・ドット・コムによれば、ウォール街のトレーダー の平均年齢は30歳だが、過去5年以内にキャリア始めた割合は約30%に 上っている。また、トレーダーの3分の2は完全な米利上げサイクルを 経験したことがない。

アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミス ト、スティーブン・スタンリー氏によれば、ゼロ金利環境しか知らず 「比較的経験に乏しい」若手トレーダーにとって、米金融当局による引 き締めのスピードについての判断を誤ることがリスクだ。「想像力不 足」が問題を招きかねないと、同氏は語った。

原題:Wall Street’s Young Guns Brace for First Big Test as Fed Looms(抜粋)

--取材協力:Jeff Kearns.

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