ギリシャは財政悪化に歯止めを-G7出席の債権団が改革迫る

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ユーロ圏の主要国はギリシャに対し、財政を 抜本的に改革しなければ、一段の支援獲得に向けた取り組みが無駄にな ると断言した。

残された時間が少なくなる中、主要7カ国(G7)財務相・中央銀 行総裁会議出席のためドイツ・ドレスデンに集まった欧州当局者らは、 さらなる融資を実行するための合意は数カ月の交渉を経た後も依然めど が立っていないと警告した。

フランスのサパン財政相は29日、G7でのブルームバーグとのイン タビューで、「全般的な財政状況の悪化があってはならないというのが 越えてはならない一線で、実際に改善が必要だ」と発言。「救済協議の 進展ペースは速まっているが、終結するほどの速さではない」と述べ た。

欧州と国際通貨基金(IMF)による最初のギリシャ救済から5年 が過ぎた今、当局者らは同国のデフォルト(債務不履行)の可能性に再 び直面している。ドイツのショイブレ財務相は欧州の広範な将来を政策 当局者らは考慮する必要があると警鐘を鳴らし、ギリシャに対して募る いら立ちを示唆した。ルー米財務長官はこう着状態の打開を全当事者に 求めた。

2大責務

ショイブレ財務相はG7会合後に記者団に対し、ギリシャは「非常 に大きな問題」だが、ユーロ圏が欧州に負う責務も非常に大きいと指 摘。「われわれはこの責務を果たすためにあらゆる手を尽くしている が、この責務は1国に対するものだけではない」と続けた。

ギリシャはまだ、来月に予定されているIMFへの総額16億ユーロ (約2200億円)の返済資金をどのように賄うか明らかにしていない。来 月最初の返済期日は5日。ギリシャが返済を実施するか、あるいは返済 延期の正当な方法を見い出さない限り、5日が合意の期限となり得る。

ルー長官は記者会見で「6月5日が実際の期限とならない可能性が ある」と発言。「一部返済を遅らせる可能性についての議論はある」と 話した。

同長官はまた、ギリシャ政府に対して債権者からの支援獲得のため の「説得力ある計画」を示すよう求めた上で、双方ともに歩み寄る必要 があると述べた。

ギリシャ政府当局者によると、同国のチプラス首相とメルケル独首 相、オランド仏大統領は28日、1時間にわたり電話会談を行った。これ もギリシャ交渉に関する切迫さを示す兆候の一つとなった。

ギリシャが信頼に足る中期的なプライマリーバランス(基礎的財政 収支)黒字目標や年金改革を約束しない限り、IMFはギリシャ支援協 議での合意を支持しないだろうと、G7会議に関わる当局者は匿名で述 べた。

同当局者によれば、合意のためにはチプラス首相は拘束力のある公 約を表明する必要があり、ユーロ圏各国も債務減免を提案する必要があ るかもしれないという。

原題:Greece Creditors Say No Deal Near as Frustration Vented at G-7(抜粋)

--取材協力:氏兼敬子、Tony Czuczka、Jeff Black、Kevin Costelloe、Hans Nichols、Elena Gergen-Constantine、Flavia Rotondi、Birgit Jennen、Rainer Buergin、Andrew Mayeda.