信用取引が原動力の中国株高、下げ足も速くなる危うさを露呈

中国本土株の投資家は、レバレッジが株安を 加速させることにあらためて気付かされている。

上海総合指数が今月下げた営業日の平均下落率は2009年以来の大き さとなり、28日の下げは6.5%に達した。同指数が下落した営業日の下 げ率は年初来平均で1.65%と、世界の上位10市場の中で最大となってい る。上海総合が上げた日の上昇率は年初来平均1.44%。

上海証取の信用取引残高は過去最大の1兆3400億元(約26兆7000億 円)に達しており、中国株の年初来の上げを世界最大に押し上げる原動 力となってきた。このため、こうした下げは見過ごされがちだが、信用 取引の活用は株式相場の下落を増幅しつつある。

交銀国際とUBSグループによれば、こうした相場の動きは中国株 式史上最長の株高局面が終わり、投資家が信用取引で追い証を求められ て手じまいを迫られると、いかに株安が広がるかを示唆している。ま た、金融の安定を確保しつつ、9兆3000億ドル(約1150兆円)規模の株 式市場の管理を緩和しようとしている中国当局にとって、課題も浮き彫 りになっている。

交銀国際の中国担当チーフストラテジスト、洪灝氏(香港在勤)は 「こうした手じまいによって売り圧力が生まれるのは必至」と指摘。上 海総合指数は株高反転する前にさらに少なくとも10%下げると予想し た。

原題:China Stock Boom Built on Leverage Shows How Fast It Flips (1)(抜粋)