個別銘柄:ヤフーやチタン株急伸、テレ朝HD安い

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29日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は以下の通り。

ヤフー(4689):前日比12%高の556円と、東証1部値上がり率1 位。中国最大の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディング と、中国でネット通販を行う日本企業を支援する事業を始めると29日発 表した。中国での日本製品の需要は拡大を続けており、大きな成長の可 能性が見込めるとしている。

チタン株:大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)は9.2%高 の3255円、東邦チタニウム(5727)は6.7%高の1396円。クレディ・ス イス証券では2社とも2015年3月末で自社内の在庫調整を完了した上、 需要回復に伴い16年3月期から稼働率を引き上げる見通しと分析。邦チ タの目標株価を930円から1500円、大阪チタニは3000円から4000円に引 き上げた。チタンセクターの投資判断は「オーバーウエート」を継続。

テレビ朝日ホールディングス(9409):4.7%安の2120円。三菱 UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「アンダー ウエート」に引き下げた。16年3月期営業利益予想を従来の前期比10% 増の167億円から、同10%減の136億円(会社計画150億円)に大幅減 額。4月の番組改編効果が乏しく同社視聴率は2位維持でも低下が続い ていることや、テレビ広告需要回復の遅れも勘案した。

ディー・エヌ・エー(2432):5.6%高の2651円。東京五輪開催 の20年に自動運転技術を使った無人のタクシーを走らせる構想があると 会見で明らかにした。同社とロボット技術開発のZMP(東京都文京 区)は合弁会社設立で合意したと12日に発表しており、ロボットタクシ ーは現在、街中で実証実験中という。

ナブテスコ(6268):4.9%高の3210円。発行済み株式総数 の3.14%にあたる400万株(金額100億円)を上限に6月1日から自己株 を取得すると発表。取得した全てを12月28日に消却する。1株利益の上 昇や株式需給の改善が期待された。

TASAKI(7968):9.5%高の3195円。投資会社が保有する同 社株の売却手続きで、世界最大の中国の上場宝石会社、周大福珠宝集団 など数社が関心を持っていることが複数の関係者の話で明らかになっ た。事情に詳しい関係者によると、投資会社MBKパートナーズによる TASAKI優先株売却の一次入札は29日に期限が予定されており、売 却額は250億円を上回る見通し。

北越紀州製紙(3865):4.9%高の683円。15年3月期営業利益は前 の期比84%増の61億円になったようだと発表。従来計画は55億円だった が、洋紙の販売数量が予想を上回ったほかコストダウンなどが寄与し た。業績には連結子会社元従業員の不正行為による影響額、営業利 益2900万円など減益要因を見込んでいる。不正行為問題の調査が終了し 同社はきょう15年3月期決算を発表予定。

ディスコ(6146):2.8%安の1万1600円。SMBC日興証券は投 資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。4-6月期 に高水準とみられる受注も、7-9月期以降は減速傾向が強まる可能性 が高いと分析。年初からの大幅な株高により上昇余地が狭まること や、16年の半導体投資が3-4%程度のマイナスと伸び悩む見通しも勘 案した。

五洋建設(1893):6%高の510円。野村証券は投資判断を「中 立」から「買い」に引き上げた。土木、建築、海外という収益の3本柱 がそろって利益成長をけん引する段階に入ると評価。建築粗利率の改善 と海外での大型受注拡大を勘案し、16年3月期営業利益予想を130億円 から170億円に(会社計画145億円)、来期を150億円から180億円に上方 修正した。目標株価は583円。

名村造船所(7014):6%安の995円。16年3月期営業利益予想 を60億円から43億円に減額修正した。前期比80%減へと減益幅が拡大す る。発注者による新造船2隻の解約に伴い、後続船の建造工程を調整し たことなどが響く。

--取材協力:院去信太郎.