米30年国債にしがみつけ-ジェットコースター相場で稼ぐ秘訣

今年の米長期国債相場はジェットコースター に乗っているようなものだ。全ての反転局面で正しい投資をすれば、大 もうけできたはずだ。リターンは1月だけでも前例のないプラス8.9% だった。だが間違っていたら多くの資金を失ったはずだ。2月初め以来 の値下がり率は10%に上る。間違いやすいのが投資の常だ。

米長期国債投資で好成績を収めている投資家からの助言は、米30年 国債にしがみつくことだ。買い増しを考えてもいいかもしれない。

ウェスタン・アセット・マネジメントの運用担当者マーク・リンド ブルーム氏は同社が保有する債券の年限に触れ、「ここ4、5週間、世 界中で見受けられる状況を踏まえれば、もっと長めにしたいというのが われわれの考え方だ。これまでよりもっと積極的な長めのデュレーショ ンだ」と述べた。同氏が運用に携わる150億ドル(約1兆8600億円)規 模の「ウェスタン・アセット・コア・プラス・ボンド・ファンド」は競 合ファンドの96%より良好な運用成績となっている。

カリフォルニア州パサデナ在勤の同氏は電話インタビューで、同社 が期間の長めの米国債保有を2014年末以来の高水準にまで増やしている と説明。こうした投資は利回りが比較的魅力的なだけでなく、投機的格 付け(ジャンク)債や株式といった高リスクの資産に対する効果的なヘ ッジになると話した。

世界一の経済大国である米国で景気の勢いが増しつつり、06年以来 となる連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げが近づいている今、米 国債を買うというのは一見、奇妙かもしれない。依然として平均を大き く下回っているインフレ期待だが、原油相場の反転に伴いここ数カ月で 若干上昇した。

だが米国を含め世界中どこも急成長に乏しいことを統計が示してい る。欧州中央銀行(ECB)と日本銀行による刺激策で域内・国内の利 回りが押し下げられる中で、何兆ドル相当もの国債がマイナス金利とな っており、投資家は世界中で少しでもましな投資対象を求めている。 米30年国債利回りは2.9%と、同年限のドイツ国債の1.2%と比べると掘 り出し物だ。世界から多くの投資が米国に集まっており、現時点で米長 期国債の利回り上昇の歯止めとなっている。

原題:A Bit of 30-Year Bond Advice From an Investor With a Hot Hand(抜粋)