日米財務相会談、為替の約束を再確認-「荒い動き」と麻生財務相

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ルー米財務長官と麻生太郎財務相は28日、主 要7カ国財務相・中央銀行総裁会議が開催された独ドレスデンで会談し た。米財務省によれば、競争力で優位に立つことを目的とした為替レー トの利用は控えるとのこれまでのコミットメントを両国は再確認した。 外国為替市場では円が対ドルで約12年ぶりの安値で推移している

麻生財務相は記者団に対し、この日のG7公式討議で為替の話は出 なかったと述べた。

米財務省は日米財務相会談の後、「国内の目的には国内の政策ツー ルを用い、競争目的で為替レートをターゲットにしないとした、これま でのG7とG20のコミットメントをすべての国が尊重することが極めて 大事だと、ルー長官はあらためて強調した」との声明を電子メールで発 表した。

外国為替市場では円が2002年12月以来の安値。連邦公開市場委員会 (FOMC)が利上げの準備を進めている一方で、日本銀行は前例のな い規模の金融緩和を継続。黒田東彦総裁は必要とあればちゅうちょなく 政策を調整する意向だとの発言を繰り返している。

麻生財務相はこの日、「足元の円安方向に、この数日間を見れば荒 い動きがある」と発言。「市場の動きを今後とも注意深くみていきた い」と話した。

麻生財務相の発言が伝わった後のニューヨーク時間午後2時1分 (日本時間29日午前3時1分)現在、円は下げ渋る展開となり1ドル =123円75銭。

明治安田生命保険の小玉祐一チーフエコノミストは「輸出型の大企 業は円安の恩恵を受けているが、消費者や内需型の地方の中小企業に悪 影響が出てくる恐れがある」と指摘。「これ以上の円安は、日本政府と してはあまり望んでいないと思う」とコメントした。

国際通貨基金(IMF)は先週、対日4条協議終了に当たって発表 した声明で、「より大胆な構造改革と信頼のおける財政健全化がなけれ ば内需は低迷を続けるとみられ、追加的な金融緩和は円安に過度に依存 する状態につながるだろう」と指摘した。

原題:Lew Meets Aso at G-7 to Talk Currencies as Yen at 12-Year Low(抜粋)

--取材協力:Tony Czuczka.