米国株:軟調、GDP統計控え慎重-ギリシャ情勢も注視

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28日の米株式相場は下落。ただ主要株価指数 は過去最高値付近を維持した。29日発表される1-3月(第1四半期) の米国内総生産(GDP)改定値でマイナス成長が見込まれる中、市場 はギリシャ協議の進展状況を注視している。

輸送関連では鉄道株の下げが大きい。キャタピラーも売られた。ま たマクドナルドなど消費関連も下落。一方でイーライ・リリーやアクタ ビスなどヘルスケア株は上昇。またアバクロンビー・アンド・フィッチ は13%高となった。「ホリスター」ブランドに改善の兆しが出ているこ とが手掛かり。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2120.79。ダウ工業株30種 平均は36.87ドル(0.2%)下落し18126.12ドル。

ボヤ・インベストメント・マネジメントのシニア市場ストラテジス ト、カリン・キャバナー氏は「何度も繰り返し見た映画のような感じ だ」と語る。「今後の米金融当局の動きやギリシャ情勢をめぐり懸念が 広がっている。またドル高は続いており、原油は安い。こうした状況か ら、その日その日の相場展開を予想するのは若干難しい」と続けた。

ギリシャ情勢、経済指標

ギリシャ債務協議をめぐっては、ギリシャは債権者側との合意は近 いとの認識を示す一方、債権者側はそろって、両者の間には依然として 大きな隔たりがあるとしている。

市場ではまた、米金融当局による利上げ時期のヒントを求めて経済 指標に引き続き注目している。この日発表された新規失業保険申請件数 は前週比で7000件増加したものの、12週連続で30万件を下回った。また 4月の中古住宅販売成約指数は市場予想を上回る伸びとなり、9年ぶり 高水準となった。

一方エコノミスト調査によると、29日発表される1-3月期の GDP改定値はマイナス成長への下方修正が見込まれている。ブルーム バーグの調査では、エコノミストらは当局の利上げ開始時期を9月と予 想している。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はこの日、米経済が1- 3月期の弱さから回復するのに伴い当局が年内に政策金利を引き上げる 公算が大きいとの見解を示した。

シカゴ・オプション取引所 (CBOE)ボラティリティ指数 (VIX)は0.3%上昇の13.31。

業種別7指数が下落

S&P500種の業種別10指数では7指数が下落。資本財・サービス とエネルギーの指数が特に大きく下げた。キャタピラーは2.2%安と、 約4カ月で最大の下げ。

輸送株ではカンザスシティー・サザンやCSX、ノーフォーク・サ ザンの下げが目立った。ダウ輸送株平均は0.9%安。このままいけば月 間ベースで3カ月続落となる。これは2012年9月以来の長期連続安。

ブルームバーグ航空株指数は一時の上げを消し、ここ7営業日で6 回目の下落となった。

原題:U.S. Stocks Decline Before GDP Growth Data Amid Greece Concerns(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.