無人のロボットタクシーが送迎、五輪に東京で-DeNA構想

五輪開催の2020年に東京で、自動運転技術を 使った無人のタクシーが目的地まで運んでくれる構想がある。ソーシャ ルゲーム国内最大手のディー・エヌ・エー(DeNA)が開発を進める 「ロボットタクシー」の事業だ。

DeNAでオートモーティブ事業を統括する中島宏執行役員は28日 に都内で会見し、ロボットタクシーは現在街中で実証実験中であり、 「今後各都市の特別地域でのデモサービスを経て、20年のオリンピック 時には東京で無人タクシーを走らせたい」と述べた。

DeNAは12日、ロボット技術開発のZMPと合弁会社を設立し、 自動運転技術を活用した旅客運送事業の実現に向けて取り組むことで合 意したと発表している。

ZMPの谷口恒社長は会見で、ロボットタクシーは高齢で運転免許 を返納したお年寄りや、遠距離通学する地方の子供たちなど運転ができ ない人たちに移動手段を提供するものにしたいと述べた。

ZMPはヒト型ロボットの開発などを経て、08年から自動運転技術 の開発を開始。14年からは名古屋の市街地で実証実験をしており、現時 点では出発地点から2.2キロメートルほど先の目的地に左折だけして到 達することに事故なく成功しているという。

車両はトヨタ自動車のプリウスを使用し、ステレオカメラ、ミリ波 レーダーなどを搭載して障害物の検知や、車両の位置を把握している。 今後は乗りやすさなどを考えてミニバンをベース車両にし、右折やさら に複雑な運転も実験していく。

中島氏は、実現には無人車両が走行できるような法改正や、自動運 転車両への保険適用などが課題になると指摘。実証実験のデータを積極 的に開示するなどして関係各所へ働きかけを強めていく意向を示した。

合弁会社のロボットタクシーは29日付で設立予定。資本金は7億円 で、ZMPの谷口氏が会長に、DeNAの中島氏が代表取締役社長に就 任する予定だ。

自動運転車両については、日産自動車が16年までに自動で駐車する システムを導入し、20年までに運転手の操作なしで交差点を横断、走行 できる技術を投入する計画を明らかにしている。トヨタ、ホンダなどは 運転を支援する技術を中心に開発を進めている。

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