原油の強気派はご用心-タンカーレート上昇、供給過剰継続か

原油価格が6年ぶりの安値から反発し始めて から4カ月が経過した今、上昇は脅かされているという明確なシグナル をタンカー海運市場が発している。

超大型タンカー需要の急増により指標となる用船レートは20日まで の2週間に57%上昇。石油輸出国機構(OPEC)が買い手向けに輸送 中の原油は6月初め時点で約5億バレルと、今年に入って最高水準に達 する見通しだ。一方、アナリストらは約2000万バレルがタンカーに貯蔵 されていると推計しており、供給過剰が依然として解消されないことが 示唆されている。

OPECは産油量を約2年ぶりの高水準に増やし、価格を下支えす るより市場シェアを確保することを目指している。米国のリグ(掘削装 置)稼働数は過去最大の減少となり、昨年の原油価格下落以降、石油各 社は設備投資を計数十億ドル削減しているものの減産にはつながってい ない。米ゴールドマン・サックス・グループによれば、世界の原油生産 は需要を日量約190万バレル上回っている。

ユーロナブ(アントワープ)のパディ・ロジャーズ最高経営責任者 (CEO)は19日の電子メールで「原油供給は引き続き膨らんでいる。 これらの原油は全てどこかに供給される必要がある」と指摘した。

バルチック取引所(ロンドン)によれば、指標となる航路の超大型 タンカーの用船レートは20日、1日当たり8万3412ドル(約1032万円) に達した。6日は5万2987ドルだった。その後、6万9594ドルまで低下 したものの、依然としてこの時期としては少なくとも2008年以来の高水 準となっている。

原題:Oil Bulls Beware, Soaring Tanker Rates Show Supply Glut Persists(抜粋)

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