大手鉄鉱石会社による供給削減は効率性阻む-米ゴールドマン

世界の大手鉄鉱石生産会社が能力を増強し、 供給過剰となっている市場への供給を推進するのは正しいとの見解を、 米ゴールドマン・サックス・グループが示した。供給の伸び抑制は効率 性を阻害し、調整も難しいためと説明している。

アナリストのクリスチャン・レロング氏は27日のリポートで「自主 的な減産を通じて価格を下支えする取り組みは非生産的だ」と指摘。こ のような減産は理論上は説得力があるが、見当違いだと述べた。

オーストラリア・英系BHPビリトンと英豪系リオ・ティント・グ ループ、ブラジルのヴァーレの3社による低コスト供給の増加に伴い鉄 鉱石価格は今年、10年ぶりの安値に下落。豪フォーテスキュー・メタル ズ・グループなどの競合企業や政治指導者から批判が高まった。グレン コアのアイバン・グラゼンバーグ最高経営責任者(CEO)は今月、需 要の有無にかかわらず市場が供給過剰になっていると業界の信頼性が損 なわれるとの見方を示した。この見解についてBHPとリオは反発して いる。

レロング氏は「まず、減産は効率性向上という一般的なトレンドに 反する。さらに、インセンティブの異なる主要生産会社間での調整は、 3社では一層困難だ。石油と肥料業界で成功しているカルテルでは主要 生産者は1つか2つだ」と説明した。

原題:Iron-Ore Supply Cuts by Majors Just Won’t Work, Says Goldman (3)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE